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アメリカの労働者が年金と賃金を求めて闘争

イリノイ州のキャタピラー工場とテキサス州のロッキード・エアロノーティクスで、全米機械工労組がストに入った。

アメリカ: 6年間の旧労働協約が失効したばかりの5月1日、全米機械工・航空宇宙労組(IAM)組合員800人が、イリノイ州ジョリエットのキャタピラーでストに入った。この工場は、キャタピラーがイリノイ州内外にある他の工場で製造している鉱山用トラックのような重機用に、油圧部品などを製造している。

キャタピラーは2012年第1四半期に15億米ドルの利益を計上していながら、IAM第851支部組合員に6年間の賃金凍結を受け入れるよう求めている。それだけでなく、医療費を削減しようと労働者の自己負担医療費の倍増も提案している。

IAMによると、キャタピラーCEOのダグラス・オーバーヘルマンは2011年に前年比60%増の1,690万米ドルの報酬を受け取り、他の経営幹部も年俸が大幅に増えた。

米国防総省の主要請負業者であるテキサス州フォートワースのロッキード・マーチンでは現在、別のIAM地方支部が全面ストの2週目に入っている。

4月22日の夜12時に労働協約が失効すると、IAMに加入する労働者約3,600人がストに入り、テキサス、カリフォルニア、メリーランドのロッキード・マーチン施設で新規採用従業員の年金・医療給付に抗議した。IAMによると、使用者側の最後の提示には「新採用者が確定給付型年金制度に参加するのを禁じる文言が盛り込まれていた」。この拒絶された案は、ロッキード労働者の大部分について、年間自己負担費に上限のない控除額・保険料の高い医療プランに切り換えることも求めていた。

「ここは医療・年金給付を守る全国的な闘いの中心だ」とIAM南部地域副会長のボブ・マルチネスは宣言した。「ロッキードの確定給付型年金制度は旧世代のIAM組合員が私たちのために勝ち取ってくれた遺産であり、私たちはそれを放棄する世代になるつもりは毛頭ない」

IAM組合員は4月22日に反対94%で会社側の案を拒絶し、続いて賛成93%でストを決定した。フォートワース工場は、そのほかに1万人の請負労働者と非交渉組合に加盟する従業員を雇用しており、これらの労働者はストの間も引き続き働いている。ロッキード・マーチンの2012年第1四半期の利益は前年同期比で丸20%増加し、6億6,500万米ドルになった。

その他の詳細についてはICEMの報告を参照: http://www.icem.org/en/78-ICEM-InBrief/5013-US-Machinists-Strike-Lockheed-Aeronautics-in-Texas-Caterpillar-Plant-in-Illinois

[2012年5月3日 アレックス・イワーノウ]