IMFニュース・ブリーフス

グローバル・ユニオン、持続可能で公平な回復を要求

各国政府は現下の経済危機を終わらせるためにディーセントかつ持続可能な雇用の創出と労働者の権利の保護に焦点を当てなければならない、とグローバル・ユニオンは2012年のメーデー・メッセージで述べている。

photo
全世界: 今年のメーデーにIMFは、すべてのグローバル・ユニオンとともに各国政府に対し、ディーセントかつ持続可能な雇用の創出と労働者の権利擁護によって金融危機を終わらせるために責任を負い、手を携えるよう要求する。

「金融危機が発生し、その後すぐにもっと大きな経済危機に見舞われてから5年以上が過ぎた。この経済的大変動で、金融化の危険、実体経済を金融に従属させることの危険、20年に及ぶ不平等拡大の危険が明らかになった」とグローバル・ユニオンは2012年のメーデーの共同声明に書いている。

グローバル・ユニオンは各国政府に対し、以下の措置を共同で要求している。

●金融市場のグローバルな規制
●安定した雇用の創出に関する緊急行動
●気候変動の課題への持続可能な対応
●金融取引税を含む公正な税金
●労働組合権の完全な尊重
●万人のための包括的な社会的保護
●食料や住宅などの基本的ニーズに対する権利の保障
●緊縮政策への反対
●公共サービスへの持続的な投資

声明『政府は持続可能で公平な回復のために行動しなければならない』の全文は、ここで読むことができる。

関連リンク:
Global Unions May day message 2012: Governments must act for a sustainable and equitable recovery (pdf)


[2012年4月30日 アニタ・ガードナー]