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サムスンでまた労働者が死亡

5月7日にリ・ユンジョンが死亡し、サムスンの生産ラインにおける有毒化学物質への曝露による死者数は55人になった。

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韓国:  不幸にも32歳のリ・ユンジョンが、韓国のサムスンで半導体の生産に従事したあとがん関連の病気で亡くなった大勢の若い労働者の列に、新たな犠牲者として加わった。夫と2人の子どもがあとに残された。リ・ユンジョンは1997年から2003年まで6年間、温陽のサムスン半導体組立・試験工場で働き、2010年に悪性の脳腫瘍と診断された。

白血病やリンパ腫のような職業病に苦しむ労働者を代表して運動している組織SHARPSによると、140人のサムスン労働者が職業病にかかり、そのうち55人が亡くなった。

2011年6月、ソウル行政裁判所は画期的判決を下し、死亡した2人の労働者の事件で、死因となった白血病とサムスンでの仕事との関連性を認め、遺族への死亡補償金の支払いを認定した。サムスンと韓国政府は、この判決の受け入れを拒否した。同社は今なお責任を認めず、サムスン労働者からの補償申請をいっさい受け付けていないため、リ・ユンジョンへの補償はまったくなかった。

会社側の猛反対に直面しながら長年にわたってサムスン労働者の組織化に取り組んできたIMF加盟組織のKMWUは、5月10日にKCTUおよびSHARPSとともにリ・ユンジョンの葬儀に出席し、サムスンのせいで若い命が失われている悲劇に世間の関心を向けることにしている。IMFはこれらの組織とともにサムスンと韓国政府に対し、すべての犠牲者に補償金を支払い、サムスン労働者の権利侵害をやめるよう要求している。

[2012年5月9日 アニタ・ガードナー]