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カザフスタンのアルセロール・ミッタル労働者が街頭デモ

アルセロール・ミッタル・テミルタウ(カザフスタン)経営陣は政労使交渉で、30%の賃上げ実施を拒否した。5月19日に3,000人以上が行動を起こし、その中で労働者が街頭デモを繰り広げた。

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カザフスタン: アルセロール・ミッタル・テミルタウで労使紛争が続いており、経営側は依然、組合の要求に応じて賃金を30%引き上げることを拒否している。5月19日に3,000人以上が行動を起こし、その中でアルセロール・ミッタル労働者が街頭デモを繰り広げた。

5月17日から18日にかけて政労使交渉が2回行われた。経営側は組合の要求を拒否して代替案を提示、30%の賃上げ実施の代わりに7.4%(2011年の公式インフレ率)の賃上げと、一定の生産目標が達成された場合にのみ支払われる2.6%の割増賃金の導入を提案した。さらに、2012年9月1日に交渉を再開することも提案した。

組合側はこの提案に同意せず、要求を掲げてカザフスタンのテミルタウで認可された集会を開催した。経営側によると、2011年前半の平均賃金は鉄鋼部門が11万5,600テンゲ(780米ドル)、石炭部門が12万8,700テンゲ(870米ドル)となっている。

アルセロール・ミッタル労働者は集会の終わりごろに決議を採択し、大統領府、議会、政府、ヌル・オタン(与党)、アルセロール・ミッタル・テミルタウ経営陣および地域・市当局への書簡も採択した。

[2012年5月22日 イリヤ・マトベーエフ]