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第39号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年7月)

トロントのクラウンで22カ月続いたUSWのスト、労使合意で終結

2015-07-23

労働者の連帯によってクラウン労働者が新労働協約を受け入れ、職場復帰を獲得したことを示すポスター

 アメリカの大手ビール缶会社クラウンは過去2年間、カナダ、トルコ、ガーナのインダストリオール・グローバルユニオン組合員の生活を脅かしてきた。トロントのUSW組合員は7月19日、新しい労働協約の受け入れと22カ月に及んだ断固たるストの終了を票決した。

  USW第9176支部の組合員120人は、雇用条件に対する悪質な攻撃を受けて2013年9月にやむなくストに入ったが、ようやく職場に復帰することになった。

  7月8日に暫定合意に達し、会社側は「主要な組合支持者34人は和解後も復職できない」という非妥協的な条件を取り下げた。

  インダストリオール・グローバルユニオンのケマル・ウズカン書記次長は、このストの威力を称賛した「同志たちは、組合を排除しようとする画策に断固とした態度で臨んだ結果、やっと職場に復帰する。おめでとう! 私たちは、組合をつぶそうとしたクラウンの恥ずべき行為を忘れない」

  クラウンは2012年に利益倍増を達成し、トロント・クラウン・メタル・パッケージング工場を北米で最高の施設として称賛した。その後、同工場の労働者に給料と労働条件の大幅削減を伝え、実質的に同社は組合を破壊しようと試みていた。

  同社はスト実施中に代替契約労働者を雇うことを許可された。USWは、拘束力のある仲裁を指示しなかったオンタリオ州政府を批判した。

 「労働者たちは堂々と職場に復帰することができる。肩を並べて職場に戻り、組合と労働者の原則が守られる」とマーティー・ウォーレンUSWオンタリオ州責任者は述べた。

  「このストは明らかに、労使関係法を修正し、長期に及ぶ厳しいストに際して拘束力のある仲裁を定めるとともに、代替労働者の利用を禁止する差し迫った必要があることを示している。自由党州政府に対し、それらの改革に取り組むために現行労働法の見直しによって必要な措置を取るよう要求する」とウォーレンは付け加えた。

  トルコでは、クラウンによる組合つぶしとの闘いが続いている。インダストリオール加盟組織ビルレシク・メタル・イスは多数の法的苦情を申し立てざるを得ず、労働裁判所はクラウンによる解雇のほとんどすべてが組合加入を理由としていると裁決した。管理者の1人が懲役6カ月を言い渡されたが、刑の執行を猶予されている。ペプシとコカコーラは、この工場で監査を実施している。

  ガーナのインダストリオール加盟組織ICUは今年、組合員の余剰人員解雇をめぐってクラウンを交渉の席に着かせるために、キャンペーン実施を余儀なくされた。エマヌエ・ベニマーICU書記次長は次のように報告している。「クラウンは今、事業を売り払ってガーナを去った。私たちは同社と了解覚書を取り決め、組合員に適切な解雇手当を支給させることができたが、これは強い圧力をかけてようやく達成することができた」

 

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