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第156号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2023年2月15日)

NXPタイは解雇した労働者を復職させよ

2022-12-13

【JCM記事要約】

  • タイのNXPマニュファクチャリング社にて、労組大会で確認された労働協約の不遵守をめぐって組合が2020年8月に中央労働裁判所へ訴えていたが、今年に入り組合の訴えが棄却された。同組合は会社との関係改善を重視し上訴しないと決定したが、会社側は組合員が大会議事録を偽造したとして、組合委員会メンバー13名を解雇した。
  • インダストリオールのアトレ書記長は、10月に同社へ書簡を送付しており、同13人の復職と未払賃金の支払い、勤続年数の継続を要求した。NXP東南アジア地域ネットワークのメンバーもまた、タイの労働者への連帯を示しており、経営陣に対し13人の復職及び紛争の解決策を見つけるよう働きかけている。

 

2022年12月13日:アップル、ボッシュを顧客に抱えるタイのNXPマニュファクチャリングは、大会関連文書の偽造という名目の下に組合指導者13人を解雇し、組合つぶしの中止を拒否している。
                                                      

2019年10月のNXPマニュファクチャリング労組大会は、1人の代表に会社側の労働協約不遵守への対処を委任する決議を可決した。2020年8月、同労組は労働協約の不遵守をめぐって中央労働裁判所にNXPを訴えた。

今年2月、組合の訴えは棄却され、裁判所は同労組には訴権がないとの裁定を下した。

同労組は使用者との関係改善を重視し、上訴しないことに決めた。それに対してNXPは、組合員を大会議事録の偽造(重大な社内規定違反)で非難し、組合委員会のメンバー13人を解雇した。

「NXPタイは、紛争を裁判に持ち込む労働者の権利を尊重しなければならない。これは1975年労使関係法で保護されている苦情処理手続きだ。組合が友好関係の維持を目的に訴訟を取り下げたのだから、会社側も互恵的に行動すべきだ」とプラシット・プラソップスックCILT会長は言う。

アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は10月にNXPに書簡を送り、労組指導者13人の復職と未払賃金の支払い、勤続年数の継続を求めた。

「NXPタイは、紛争を裁判に持ち込む労働者の権利を尊重しなければなりません。これは1975年労使関係法で保護されている苦情処理手続きです。組合が友好関係の維持を目的に訴訟を取り下げたのだから、会社側も互恵的に行動すべきです」

NXP東南アジア地域ネットワークの参加者は11月、タイの同僚との全面的な連帯を表明した。ネットワークのメンバーはタイの経営陣に働きかけ、解雇された活動家の復職を含めて、紛争の公正な解決策を見つけるよう強く促す予定である。

NXPセミコンダクターズはオランダに本社を置き、全世界に30カ所を超える生産設備があり、プロセッサー、マイクロコントローラー、インターフェース、周辺機器、ロジック製品を専門としている。顧客にはアップル、ボッシュ、デンソー、デルファイが含まれる。

 

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