インダストリオール指導部、パキスタン労働者との連帯を再確認
2025-05-12
パキスタンで労働法改正が議論されるなか、労働者の権利が厳しい攻撃にさらされている。同国の労働組合は、反労働者的な労働法改正案に猛烈に反対しており、これに関して全国で何度か合同抗議行動を実施している。5月第1週にパキスタンを訪問したインダストリオール指導部は、労働者の権利を守るために絶え間なく闘う労働者と組合に連帯と支援を表明した。
イスラマバードで開かれた協議会で、加盟組織指導部はアトレ・ホイエ書記長およびケマル・ウズカン書記次長と喫緊の労働問題について詳細な協議を行った。組合指導者は、増え続ける不安定雇用や、労働者の権利をさらに弱める恐れのある労働法改正案への懸念を表明した。繊維・衣料品部門の労働者は以前から生活賃金と条件改善を要求してきたが、アコードの実施を通じていくつかの保護措置が導入された。しかし、安全な職場を求める闘いは続いており、特に鉱山部門では保護が不十分なままである。
加盟組織は使用者や州政府に対してこれらの問題を提起しており、IFFCOパキスタンの55人の契約労働者に常用労働者の地位を認めた昨年の最高裁命令など、いくつかの勝利があった。
「インダストリオールはパキスタンのすべての闘う労働者を全面的に支援する。私たちはこの闘いにおいて皆さんと共にある。労働者の権利を確実に前進させたいのであれば、団結して声を上げなければならない。団結は私たちの最大の強みであり、私たちが団結している限り、正義を求める私たちの闘いにおいて誰も敗北することはできない。」
とアトレ・ホイエは語った。
インダストリオールは政府高官とも会談し、香港条約の実施、労働法改革、鉱山の安全に関する 重要な問題を提起した。この会談は、各部門における労働安全衛生の改善に向けたインダストリオールの継続的なコミットメントを反映したものだった。パキスタンは、鉱山における安全を改善するための重要な手段であるILO条約第176号をまだ批准していない。インダストリオールは連邦政府高官との会合でこの懸念を提起し、同高官は年内に条約を批准するための措置を講じていることを確認した。
パキスタンは最近、強制労働条約の2014年議定書、海上労働条約、労働統計条約の3つのILO文書を批准した。政府は近い将来、さらに3つの中核的条約(職業安全衛生に関する第155号条約、労働安全衛生促進枠組みに関する第187号条約、鉱山における安全衛生に関する第176号条約)を批准する意向を表明している。これらの批准は来年初めまでに完了する予定で、パキスタンのインダストリオールと加盟組織にとって大きな勝利であり、労働者保護の強化を求める長年の要請活動と組織化の成果である。
「他の南アジア諸国とともに、パキスタンは政治的、経済的、社会的に数多くの課題に直面している。労働者の権利が守られ、労働条件が改善されるようにするためには、組合が強力に団結して闘うことが不可欠だ。そうしてこそ、労働者の闘いを前進させることができる。安全な採掘を確保するためのILO第176号条約の批准を含め、生活賃金、社会保障、より安全な職場を求めて団結して主張し続けなければならない」
とケマル・ウズカンは述べた。
【原文記事URL】
IndustriALL leadership reaffirms solidarity with Pakistani workers | IndustriALL
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