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第196号インダストリオール・ウェブサイトニュース

フレクストロニクス・テクノロジーSdn Bhdで組合つぶし

2025-07-26

フレクストロニクス・ペナンで労働者の圧倒的多数が組合承認に賛成票を投じたが、この手続きは同労組が言う攻撃的な会社主導の組合つぶしキャンペーンによって阻止された。


インダストリオール加盟組織のマレーシア電子産業従業員組合北部地域(EIEUNR)は、必要な投票率にわずかに届かなかったため、フレクストロニクス・テクノロジー(ペナン)Sdn Bhd(FLEX)での極めて重要な無記名投票に敗れた。6345人の有資格労働者のうち2748人が票を投じ、マレーシアの労働法によって必要とされる投票率50%に424人足りなかった。それにもかかわらず、投票者の92%が組合承認を支持し、すべての労働者が干渉されないで自由に投票することを認められていれば、同労組が勝利していたであろうことを示唆していた。

7月14-15日の投票までの数カ月間に、EIEUNRはFLEX経営陣による「容赦ない反組合キャンペーン」に直面した。管理者と監督が状況説明会を開いて労働者に組合加入を思いとどまらせ、従業員は組合を支持すれば既存の給付を失うことになると脅された。同社は7月14日に振替公休日を宣言する回覧状を出したが、監督は労働者に出勤しないよう口頭で伝え、投票プロセスをめぐって混乱と不確実性を生み出した。

伝えられるところでは、労働者が掲示板に貼られた有権者リストを見ようとするのを警備員が妨害し、恐怖感を与えた。同社は労働者を工場に送るバスとバンも遅らせ、場合によっては投票ブースを完全に迂回して生産エリアに直送した。

投票から1週間後、80人のフレクストロニクス労働者が警察に届け出て、ワークステーションから投票会場まで行くのを監督が妨害し、口頭による警告で脅して威嚇・報復に対する懸念を広めたと申し立てた。

デービッド・アルラッペンEIEU書記長は次のように述べた。

「警察が無記名投票プロセス中の使用者による直接・間接の威嚇を調査するよう要求する。スティーブン・シム人的資源大臣に対し、直ちに介入し、FLEXによる組合差別のない公正な条件の下で再度投票することを求める」

フレクストロニクス・テクノロジー(ペナン)Sdn Bhdは、世界有数の電子機器受託製造サービス会社FLEX社の傘下企業である。FLEXはシンガポールに法律上の本社を、テキサス州オースティンに経営上の本社を置いており、30カ国を超える国々で100カ所超の施設を運営、17万人超を雇用している。ペナン工場はアジアの主要生産拠点の1つであり、同社の年間260億米ドルの収益に貢献している。FLEXは、家電製品や自動車、通信、医療分野の主要な世界的ブランド向けに製造し、サプライチェーンサービスを提供している。

2025年3月、FLEXは倫理、遵守および統治へのコミットメントを理由に、3年連続で工業生産カテゴリー有数の倫理的企業として承認された。

アレクサンダー・イワーノウ・インダストリオールICT電機・電子部門担当部長は次のように述べた。

「インダストリオールは7月11日にFLEX CEOのレバティ・アドバイティに書簡を送り、組合つぶし慣行の中止を強く促した。FLEXが私たちの要求を無視し、一連の不当労働行為が一因で投票に敗れたことを残念に思う。この事例を国際レベルの処理事項とする予定で、マレーシア政府に対し、FLEXに対して断固たる処置を取り、団結権および団体交渉権に関するILO第98号条約の遵守を確保するよう要請する。加えて、同社が包括的な改善策の実施によって、発生した違反に対処し、影響を受けた労働者のために公正を取り戻し、将来のさらなる組合つぶしを防止することを要求する」

【原文記事URL】
Union busting at Flextronics Technology Sdn Bhd | IndustriALL

 

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