長期にわたる組合キャンペーンの結果、バングラデシュが安全とジェンダー平等に関する主要ILO条約を批准
2025-10-23

バングラデシュは南アジアで初めてILO第190号、第155号および第187号条約を批准し、暴力とハラスメント、労働安全衛生(OSH)、OSH促進枠組みに取り組んでいる。今回の批准は、インダストリオール・グローバルユニオンと加盟組織がグローバルパートナーの支援を受けて、労働者保護の強化と法的拘束力のある安全責任を確保するために何年もキャンペーンを続けた成果である。
2013年のラナ・プラザ事故から10年余り経った今も、バングラデシュの組合とインダストリオール・バングラデシュ協議会は、職場を安全にして使用者とブランドに責任を負わせるために包括的な改革を強く要求し続けている。インダストリオールとバングラデシュの加盟組織は、国の労働監督制度の強化、OSH関連法の更新、ILO第155号、第187号および第190号条約批准の支持に努めている。
「この成果は、長年にわたって安全と尊厳を要求してきた労働者のおかげによるものだ。今後の課題は、これらの条約が実施され、すべての女性、すべての労働者が恐れることなく働けるようにすること」とインダストリオール執行委員のナズマ・アクテル統一衣料労働者連盟(SGSF)会長は言う。
2013年のラナ・プラザ事故を受けて、インダストリオールとUNIグローバルユニオン、世界的ブランドは、同年にバングラデシュ協定を結び、2020年に既製服(RMG)持続可能性協議会(RSC)を設置した。RSCはアコードの活動を継続し、工場の安全性が法的拘束力のある義務であり続け、労働者が独立した苦情処理制度を通して安全性に対する懸念を報告できるようにしている。
ジェンダーに基づく暴力とハラスメント――尊重と平等の構築
女性が衣料労働者の大半を占めており、組合は職場から虐待や差別をなくすために闘っている。インダストリオールは加盟組織とともに、ハラスメント防止委員会、ジェンダーに配慮した苦情処理手続き、労働者と監督者の訓練の創設を促進している。H&Mやインディテックスのような大手ブランドとのグローバル枠組み協定は、これらのコミットメントとサプライヤー工場全体での説明責任を強化している。
「批准のあとに行動が続かなければならない。私たちは進展を監視し続け、これらの国際基準が労働者の生活に本当の改善をもたらすようにする」とインダストリオール・バングラデシュ協議会のバーブル・アクテル書記長は言う。
2025年5月にインダストリオール代表がバングラデシュを訪れ、加盟組織および政府高官(労働雇用顧問、国際問題担当首席顧問特使など)と会談した。代表団は、労働改革の効果的な実施、OSH基準の改善、すべての労働者の適正な賃金を要求した。
アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。
「今回の批准は、労働組合による持続的なキャンペーンと、バングラデシュならびに全世界における労働者の連帯の結果だ。拘束力のある約束と強力な組合、社会的対話は真の変革の推進力だ」
写真:メーデー、2025年、バングラデシュ・ダッカ
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