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第37号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年6月4~15日)

イギリスのインダストリオール鉄鋼関連加盟組織、年金削減に反対してスト

2015-06-11

  イギリスでタタ・スチール労働者1万7,000人が6月22日に年金削減案を拒絶してストに入り、国の鉄鋼業が活動を停止する。

  イギリスで35年ぶりとなる鉄鋼部門の全国ストは、タタの4大組合(コミュニティー、ユナイト、GMB、UCATT)のスト権投票で強力な支持を受けた。コミュニティーとユナイト、GMBは、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織である。UCATTは建設労働者を組織化しており、国際建設林業労働組合連盟に加盟している。

 英国タタ・スチールの最大組合はコミュニティーで、組合員の88%がストに賛成票を投じた。

  英国タタ・スチールの年金赤字は2011年以降劇的に膨れ上がっており、金融危機の際に労働者が大幅に譲歩したにもかかわらず、タタは労働者に年金基金赤字の責任を取らせようとしている。

 ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長はタタ・スチール会長サイラス・ミストリーに書簡を送り、交渉の場に戻ってインダストリオール加盟組織と公正な解決策を取り決めるよう会社側に求めた。

  タタは世界で最も倫理的な企業であると誇っているが、ブリティッシュ・スチール年金制度の廃止決定により、同社の土台である労働者とその家族は退職後に経済的に苦労することになる。この決定はタタ自身の価値観と完全に矛盾しているうえ、同社は組合との有意義な対話も拒否しているため、鉄鋼労働者は、苦労して手に入れた年金受給権を守るためにストを実施するしかない。

  ライナ書記長は同社に対し、イギリスの組合が昨年11月以来、代替措置を検討する姿勢を示していることも強調した。4組合は8億5,000万ポンド(13億米ドル)の年金節約をタタに提示した。

  2015年5月19~20日にスウェーデンのストックホルムで開かれたインダストリオール執行委員会は、年金を守るために闘うイギリスの鉄鋼労働者を全会一致で支持した。インダストリオールは、5月11~12日にOECDでこの問題を提起した。

  鉄鋼業では重労働の長時間勤務による労働集約的活動が行われているため、これまでずっと労働者は60歳で退職して年金の全額を受給することができた。タタがブリティッシュ・スチール年金制度を廃止すれば、労働者はあと5年働かない限り、年間5%ずつ合計25%の年金を失うことになるだろう。

 英国タタ・スチールは、ウェールズのポートトールボット、ランウェルン、ショットン、トロスターの4カ所、スコットランドのマザーウェル、イングランドのコービー、スカンソープ、レッドカー、ロザラム、ハートルプール、ウォルソル、ウェンズベリーに工場がある。

 

 

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