NUMSAが労働者の復職を確保し、マックスチールのストが終結
2025-09-08
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は、主要鉄鋼サプライヤーのマックスチールで2週間続いていた無期限ストの終結を発表した。
8月22日に始まったストのきっかけは、NUMSAが手続き的に不当で搾取的だと非難した論議を呼ぶ人員整理だった。労働者は、組合の主な要求に応える和解の取り決めを受けて、9月8日に職務を再開する用意を整えている。
この合意はNUMSAにとって勝利であり、マックスチールは解雇された労働者全員を社内のポストに復職させ、賃金、給付、労働条件を維持すると譲歩した。さらに、下級の職務に就く労働者も元の給与体系を維持、これは彼らの生活を守る極めて重要な措置である。復職よりも退職手当を選んだ5人の労働者はNUMSAと会談して自分たちの決断を確認する予定であり、情報に基づく選択を確保する。
NUMSAが最後の手段と表現したこのストの発端は、経済・技術・構造変化などの業務上の要件による人員整理に対処する労使関係法第189節をめぐる協議の際に、マックスチールが組合の代案の検討を拒絶したことである。
争点となったのは、マックスチールが第189節に基づく自主退職手当(VSP)を実施したことであり、NUMSAはこれをごまかしと非難した。同労組は、同社が253人の労働者にわずか4万ランド(1828米ドル)のVSPの受け入れを強制したことを非難した。この金額は勤務年数1年当たり1週間分の賃金で算出されており、年間3〜4週間分の総報酬という業界標準をはるかに下回る。
NUMSAは、このプロセスは一方的だと述べ、マックスチールは同労組の意見を聞かずに解雇通知を出して労働者に圧力をかけ、公正な人員整理手順に違反したと主張した。
NUMSAの要求には、解雇された労働者の復職、退職手当の改善、組合と取り決めた透明な人員整理基準が含まれていた。同労組によると、マックスチールの行動は、使用者が不況時には労働者を搾取、好況時には利益を最大化し、労働者は人員整理時に不十分な補償で切り捨てられる結果になるという、広く見られるパターンを反映している。NUMSAは、退職手当の最低基準を確立するために、雇用労働省を通じた政府介入を要求した。
イルヴィン・ジムNUMSA書記長は次のように述べた。
「使用者が任意制の名目で、労働者に中身のない自主退職手当を支給できる状況を容認してはならない。これは虐待だ。特に何年にもわたって労働者を搾取している場合は、貪欲な使用者を阻止しなければならない」
「人員整理時にも労働者の生活を守ることは、労働組合の中心的義務の1つだ。NUMSAがマックスチールの労働者搾取を阻止するためにストを決行したことを称賛する」とインダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール=フランス・ヌデソミン所長は述べた。
写真:シャッターストック
【原文記事URL】
Macsteel strike ends as NUMSA secures worker reinstatement | IndustriALL