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第198号インダストリオール・ウェブサイトニュース

グローバル・ユニオン、パレスチナ国家の承認を要請

2025-09-08

声明――ニューヨークでの来る国連総会の直前に、下記に署名したグローバル・ユニオンは、国際労働組合総連合(ITUC)、グローバル・ユニオン・フェデレーション(GUF)およびOECD労働組合諮問委員会(TUAC)を通して全世界で2億人以上の労働者を代表し、パレスチナ国家承認への各国政府のますます強まるコミットメントを全面的に支持する。


すべての国々に対し、主権を有する民主的なパレスチナの達成に向けたこの重要な一歩を踏み出し、パレスチナが安定したイスラエルとともに公正かつ永続的な平和のうちに暮らせるようにすることを求める。

グローバル・ユニオンの指導者は2024年5月、パレスチナへの歴史的な代表団に参加。ラマラで労働組合やパレスチナ自治政府の高官と会談した。そのメッセージは明確だった――国家としてのパレスチナの承認は、主権を有する民主的な未来を構築し、国民のために平和と尊厳を確保するうえで不可欠である。

すでに、国連加盟193カ国中147カ国がパレスチナを正式に承認している。グローバル・ユニオンは、2025年の国連総会で承認を進める準備をしている国々の政府を称賛する。

承認はパレスチナの人々の自決権を確認し、国際法を強化し、平等な両当事者の間で真の交渉の条件を整えるのに役立つ。承認は権力の不均衡を是正するためのステップでもあり、この不均衡が続く限り、ヨルダン川西岸とガザの不法占拠および不安定な状態が長引く。

パレスチナ承認は正義の問題であるのみならず、必要なことでもある。数十年の遅れがもたらしたものは暴力と絶望の連鎖だけであり、先週国連の専門家が強調したように、現在それらの失敗の結果、破滅的な人命の損失、大規模な破壊、パレスチナ人がここ数十年で直面した最悪の人道危機に至っている。承認は、国際社会はパレスチナ人の権利の果てしない延期をもはや受け入れないという力強いシグナルを送ることになるだろう。承認は真の和平交渉を構築できる基盤である。

世界の労働組合運動にとって、原則は明白である――労働者はどこでも、自由と尊厳、安全のもとで生きる権利がある。パレスチナの人々も同じ権利を受けるに値する。パレスチナ国家の承認は、交渉の最後に与えられる報酬とみなしてはならない。それは公正かつ持続的な平和の必須要素である。

すべての政府に対し、国連でこの措置に関与するよう促す。承認は、人権を支持し、国連安保理事会決議の遵守を確保し、自由で独立した存続可能なパレスチナへの道を促進するという国際社会の意志の具体的な表現である。その原則に基づいてのみ、安定したイスラエルと主権を有するパレスチナが平和に共存することができる。

署名者:デービッド・エドワーズ教育インターナショナル書記長、アトレ・ホイエ・インダストリオール・グローバルユニオン書記長、リュック・トリアングル国際労働組合総連合書記長、クリスティー・ホフマンUNIグローバルユニオン書記長、スティーブ・コットン国際運輸労連書記長、アンベット・ユーソン国際建設林産労連書記長、アドリアーナ・パス・ラミレス国際家事労働者連盟書記長、ダニエル・ベルトッサ国際公務労連書記長、クリスチャン・ブラガソン国際食品関連産業労働組合連合会書記長、ベロニカ・ニルソンOECD労働組合諮問委員会書記長、アンソニー・ベランジェ国際ジャーナリスト連盟書記長

写真:シャッターストック

【原文記事URL】
Global Unions urge recognition of the state of Palestine | IndustriALL

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