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第202号インダストリオール・ウェブサイトニュース

ルミレッズ・マレーシアで労働組合権侵害

2025-11-04

アップル向けに生産しているルミレッズ・マレーシアで、重大な労働組合権の侵害が報告されている。労働者と組合代表によると、11月4-7日に予定されている組合認証選挙を控えて、広範囲にわたる威嚇や干渉が見られる。


半島マレーシア電子産業従業員組合北部地域(EIEUNR)からの報告によると、経営陣はさまざまな反組合的慣行に関与している。例えば、組合支持者であることが分かっている約200人を有権者リストから除外することによって有権者の適格性を操作したり、組合を支持すれば強制送還や労働許可の非更新、社宅からの立ち退きを行うと言って移民労働者を脅したり、会合を開いて一方的に話をしたりする(報告によれば、組合を拒絶することが賃金・給付増額の条件だという)といった行為である。この会合では、記録されないようにするために労働者の携帯電話が没収された。

その他の申し立てとして、組合支持者に対するハラスメントや中傷、組合指導者に関する偽情報の拡散、監視や懲戒の脅し、労働者に「反対」票を促したり、組合加入を拒絶する動機を与えたりする賄賂や強制が挙げられる。伝えられるところでは、勤続年数の長い従業員を有権者リストから除外し、実質的に参加権を与えなかったという。

インダストリオール・グローバルユニオンはルミレッズCEOのスティーブ・バーロウに書簡を送り、報告された行為について深い懸念を表明した。

「これらの行動は、マレーシアの法律とマレーシアが批准済みのILO第98号条約で保障されている、労働者の結社の自由に対する権利および団体交渉権の甚だしい侵害に相当する」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は述べた。

インダストリオールはルミレッズに対し、即時に是正措置を講じるよう求めた。例えば、すべての反組合活動をやめ、公正で威嚇のない選挙を確保すること、組織化して自分で選んだ組合に加入する労働者の権利を尊重すること、組合員と指導者を報復から保護すること、ルミレッズ・マレーシア労働者の合法的代表としてのEIEUNRと誠実な対話を行うことである。

「これらの組合つぶし行動は、倫理的行為、持続可能性および人権に対するルミレッズの公約に反する」とホイエは付け加えた。

「アップルなど主要な世界的ブランドへのサプライヤーとして、ルミレッズには自社の事業全体で国際労働基準を支持する責任がある」

インダストリオールは、ルミレッズの主要クライアントであるアップルにも、ルミレッズ・マレーシアで結社の自由に対する労働者の権利の侵害に取り組むよう強く促している。

【原文記事URL】
Trade union rights violations at Lumileds Malaysia | IndustriALL

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