マーサ・オロスコが歴史的偉業を達成、USOコロンビア全国執行委員会初の女性メンバーに
2026-02-04

マーサ・オロスコは1月15日、コロンビアのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織Unión Sindical Obrera(USO)の100年の歴史で初めて、女性として全国執行委員会に選出された。マーサは2017年から2020年までインダストリオールの地域ジェンダープロジェクトに参加し、LOノルウェーと共同実施したメンタリングプロジェクトでメンターを務めた。彼女はインダストリオールに、自身の労働組合歴と組合での新たな指導的役割について語ってくれた。
1)USO全国執行委員会初の女性メンバー就任は、もちろん一夜にしてできることではない。この難題にどう備えたのか、立候補に至るプロセスはどのようなものだったのか?
このプロセスが始まったのは、私がセサール・ロサ率いるチームの一員だった2022年よりかなり前だ。彼は最近までUSO会長を務めた。彼がコロンビアの石油会社エコペトロルの取締役に任命されたあと、私は後継者として民主的に選出されていたので、空席となったポストを引き継いだ。
このレベルの指導的地位に就くには、幅広い労働者の支持と正式な票決が必要だった。学術的素養、組合員数の増加、集団的リーダーシップの開発など、12年から14年にわたる持続的な訓練と組織化活動を要した。これは労働組合活動に関する知識と経験を構築する民主的プロセスを通じて達成された。
2)その過程でどんな教訓や支援、決定が重要だったか?
インダストリオールとCUT、USOが提供する研修プログラム、それにILOやLOといった国際機関の開放性も絶対不可欠で、活動を強化するための実践的手段を与えてくれた。同様に重要だったは、女性の参加が民主主義の必要条件であることを理解する男性の同盟者の支援だ。その支援がなければ、女性が指導的立場に到達するのは極めて難しい。
このプロセスを真っ先に積極的に支援してくれた人物の1人は、コロンビアの現エネルギー大臣で元USO会長のエドウィン・パルマだ。彼は、労働組合指導部への女性の参加は民主主義の必須事項だと確信している。
こうした同盟者がいなければ、そこに到達することはほぼ不可能だ。なぜなら、このシステムは女性の参加を阻止するために設計されているように見えるからだ。女性は有償・無償のさまざまな仕事を負担しているので、このプロセスに関与して前進することは非常に難しい。他の女性の同僚による援助と個人の決意が明らかに貴重だ。
3)あなたの視点から、女性の参加は全国労働組合の意思決定の場に何をもたらすか?
USOでは、この取り組みがきっかけで、当時としては前例のないジェンダーに関する章を盛り込んだ団体協約が取り決められた。これにによってジェンダー委員会を設置することができ、他の組合にも、社内でジェンダーに基づく暴力や女性の参加といった問題に対処する同様の条項の検討を促した。採用面でも進展があった。この業界の女性参加率が、2021年の21%から2026年には約24〜25%に上昇した。こうした成果は、女性参加拡大の場を確認・開拓しようとする持続的な努力の賜物だった。
4)あなたは労働組合活動、ジェンダー、リーダーシップに関するいくつかのインダストリオール訓練プログラムに参加した。これらはあなたの活動をどう方向付けたか?
私が出席した重要なインダストリオールのコースは、労働組合の計画立案に焦点を当てていた。もう1つの重要なコースは、指導者の勧誘と育成に関するものだった。この知識がなければ、女性労働組合活動家として前進することははるかに難しかっただろう。幹部チームを構築し、プロセス全体を通じて同僚を支援することが極めて重要だ。他の女性に進歩に必要な手段を提供することは、持続可能な労働組合開発の不可欠な部分だ。
5)あなたはインダストリオールのメンタリングプロジェクトでメンターも務めた。そうすることに決めた動機は?
メンタリングは、経験を共有したり、キャリアを始めたばかりの同僚の期待から学んだり、新たな組織プロセスの構築に貢献したりする場を生み出す。これは相互学習のプロセスであり、メンターとメンティーがともに視点を交換し、集団的能力を強化する。
6)組合で活動しているが指導的役割を担うことを躊躇している女性に、どんなメッセージを送るか?
第1に、この責任を真摯に引き受ける必要がある。障害がたくさんあり、大きな妨げとなることが多い。第2に、業界とそのデータ、課題、動向を理解することが欠かせない。分析能力が極めて重要だ。第3に、経験豊富な信頼できる同僚や同盟者の支援が実質的な違いを生む。この3つの要素が基本となる。
7)このような場で女性はどのような障害に直面しているか?
私たちは家父長制社会に生きており、女性は学術界や労働組合、企業で指導的地位に就くことを阻まれている場合が多い。これらは権力の座であり、その座に就いている者は多くの場合、明け渡そうとしない。これらの地位に就こうとする女性は往々にして、既存の権力構造の維持を目指す抵抗に遭う。
介護責任も女性に不公平な負担をかけており、女性は有給の仕事と組合活動の責任、無給の家事労働を調和させなければならない。加えて、コロンビアはたびたび、労働組合員にとって世界で最も危険な国の1つと認定されている。この現実は女性に不釣合いに影響を与え、多くの女性の参加意欲を削いでいる。
組合で指導的立場に就くと、社内での出世に響く可能性もある。労働組合活動家は報復やキャリアの停滞に直面することが多いからだ。
8)こうした困難がある中で、なぜ労働組合指導者として活動を続けるのか?
そのためには深い個人的な信念と献身が必要だ。犠牲は現実にあるが、見返りもある。労働組合活動は奉仕と連帯、集団的防衛に根ざした職業だ。
懲戒手続きで労働者をうまく守ったり、不当解雇を阻止したりすることは、強い目的意識をもたらす。この活動が生活と家族を守ることが分かれば、公私にわたって永続的な満足が得られる。その信念が、これらの難題を取り組む価値のあるものにしている。
