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第209号インダストリオール・ウェブサイトニュース

4年に及ぶ戦争で今なお犠牲を強いられているウクライナの労働者

2026-02-18

ウクライナの損壊した建物

2022年2月24日にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始してから4年、ウクライナの労働者は鉱山や鉄道、エネルギーインフラに対する破壊的な攻撃にさらされ続けている。労働組合は平和、国際法の尊重、労働者の権利と民主主義に基づく復興を求めている。


2022年2月24日の全面攻撃で始まったロシアの侵略戦争は、ウクライナの労働者と組合に壊滅的な被害を与え続けている。鉱山、鉄道、エネルギーインフラが依然として標的にされており、侵攻が4年目に入る中、民間人が代償として命を失っている。

2026年2月1日、ロシア軍はドニプロペトロウシク州でシャヘド型ドローンを使用し、採炭会社とシフトの合間の鉱山労働者を乗せたバスを攻撃した。12人(鉱山労働者10人と救助に駆けつけた民間人2人)が死亡し、少なくとも16人が負傷、何人かは重傷を負った。鉱山労働者91人が危険な状況下で地下に閉じ込められた。彼らは凍える冬の中でウクライナの電力システムを動かし続けるエネルギー労働者だった。

同じ週、旅客列車がドローン攻撃を受け、車内の民間人が死亡した。エネルギーインフラや鉄道、産業施設は相変わらず組織的に狙い撃ちされている。都市全体が繰り返し電力、暖房、水道を断たれている。前線地域やその付近で働く労働者は、絶え間ない脅威のもとで働き続けている。

労働者は多大な代償を払ってきた。2025年には敵の攻撃によって職場で1000人以上が負傷し、うち200人以上が死亡した。2026年に入ってからの数週間だけで、さらに数十人の労働者が職場で負傷したり、殺害されたりしている。

エネルギー労働者、鉱山労働者、鉄道労働者、郵便労働者、緊急要員は、国を機能させ続けるため、攻撃下で働き続けている。気温がマイナス27℃にまで下がる厳しい冬の状況下にもかかわらず、エネルギー労働者は攻撃のたびに電力を復旧させているが、結局ただ新たな攻撃によってその努力を再び台無しにされるだけになっている。ウクライナ独立鉱山労組(NPGU)の事務所は1日最大20〜22時間停電状態にあるが、組合員を守って支援する活動を続けている。

ウクライナの組合が緊急の連帯を要請

最近の破壊的な攻撃を受けて、ウクライナ独立鉱山労組は2月初め、インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合に訴えかけた。同労組は、これらは孤立した事件ではなく、ウクライナのエネルギー・交通・経済生活を支える労働者と重要インフラに対する組織的な攻撃だと強調した。

ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長はこう述べた。

「ウクライナの労働者たちは4年間、職場と地域社会、祖国を守るために並外れた勇気を示してきた。ロシアによる鉱山労働者、エネルギー労働者、民間人への継続的な攻撃は容認できるものではなく、直ちに停止しなければならない。国際労働組合運動は連帯の面で決して揺るがない。平和と民主主義、そして労働者の権利尊重が勝ち残らなければならない」

ウクライナの労働組合は、現在進行中の労働法改革プロセスについても深刻な懸念を表明している。

2026年1月29日、インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合はILOに書簡を送付、改革プロセスが国際労働基準に準拠し、真の社会的対話を保証するよう確保するために緊急介入を求めた。

この労働法案は、労働組合との有意義な協議抜きで迅速に進められた。ウクライナの加盟組織は、基本的人権が弱体化していること、この先ずっと労使関係を形作るプロセスからソーシャル・パートナーが排除されていることについて深い懸念を表明している。戦時下であっても、改革にあたってはウクライナが批准済みのILO条約を尊重し、三者構成と民主的対話の原則を堅持しなければならない。

平和、民主主義および復興

インダストリオールは侵攻開始当初から、ウクライナの加盟組織と断固連帯し、人道支援を提供し、国際的に提言を行い、労働組合権に基づく復興計画を支援してきた。

ウクライナの組合は明確に主張している――労働者に戦争と復興、安全リスクの負担を背負わせることはできない。ウクライナの再建は、団体交渉と社会的保護、ディーセント・ワークを弱めるのではなく、強化しなければならない。

インダストリオールは、ITUCの「平和と民主主義を目指す労働組合」キャンペーンを支持する。このキャンペーンは、戦争終結、国際法の完全な尊重、公正と民主主義に基づく平和の回復を呼びかけている。

ウクライナの労働者たちは4年にわたって、容赦ない攻撃のもとで職場と地域社会と祖国を守り続けている。インダストリオールは、ウクライナの労働者と労働組合への揺るぎない支持を改めて表明するとともに、ロシアの侵略行為の即時停止、国際人道法の完全な尊重、そして労働組合権と社会的対話、民主主義の原則に根差した復興を強く求める。

ITUCはウクライナ連帯基金を設立した。インダストリオールは全加盟組織に対し、この厳しい冬にウクライナの労働者および組合と連帯して、ITUCウクライナ連帯基金に充てるための重点的な寄付を行うよう強く促している。詳細は以下のとおり。

リファレンス:連帯基金
ITUC/CSI口座番号:068-9007804-23
(BIC/Swift: GKCCBEBB – IBAN: BE92 0689 0078 0423)
Banque Belfius S.A.
Place Rogier 11
1000 Brussels Belgium

【原文記事URL】
Four years of war: Workers still paying the price in Ukraine – industriall-union

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