インド:3億人の労働者が立ち上がる
2026-02-16

2026年2月12日、インドで3億人の労働者が街頭へ繰り出した。
インド全土の労働組合は2026年2月12日、全国規模のゼネストにより国の広範な分野を停滞させるという、集団的力の強力な示威行動を行った。中央労働組合連合プラットフォームが呼びかけたこのストライキは、反労働者政策とインド政府による社会対話の継続的拒否に対する明確な拒絶表明であった。
組合側の暫定評価によれば、600以上の地区で3億人以上の労働者・農民・その他市民層がストライキ行動や大規模動員に参加。炭鉱から官公庁まで、正規・非正規セクターを問わず労働者が連帯して仕事を放棄した。多くの地域で市場は閉鎖され、公共交通は麻痺状態に陥り、工業地帯では大規模な組合主導の行進が行われた。特に注目すべきは、様々な非組織部門の女性労働者が最前線に立つ姿であり、学生や若者も雇用と公教育を求める抗議行動に参加した。
この大規模な行動は、議会の協議もインド労働会議の招集もなしに、国際労働基準を公然と無視して強行採決された四つの労働法典に対する長きにわたる闘争における最新の緊張の高まりである。労働組合は、法制定以降、政府が労働者の要求を繰り返し無視したため、これまでに6回の全国ゼネストを組織してきた。組合側は、これらの法が団体交渉を弱体化させ、ストライキ権を制限し、工場の約70%を労働法の適用範囲外に追いやるとともに、数百万の労働者から職業安全、社会保障、賃金保護を奪うと警告している。
法的動向への不満は、労働政策草案『シュラム・シャクティ・ニティ2025』の公表以降さらに高まっている。組合側は、この草案が権力の集中化を公然と図り、国家を労働者の権利の保証者ではなく雇用主の支援者へと変質させようとしていると主張している。
インダストリオール加盟組合は動員に積極的な役割を果たし、製造業、鉱業、エネルギー、繊維および関連分野の労働者が全国的な行動に参加した。各組合は業種固有の懸念を提示しつつも、雇用保障・公正な賃金・社会的保護の要求、ならびに団体交渉権の擁護においては明確な一致が見られた。
インド鉄鋼・金属・エンジニアリング労働者連盟書記長でインダストリオール執行委員であるサンジャイ・ヴァダヴカル氏は次のように述べた:
「政府は労働者の集団的声を無視し続けることはできない。我々は尊厳と雇用保障、そして健康・安全・社会的保護を基本的人権として認めることを要求している。労働者の福祉を軽視する開発モデルは、持続可能でも公正でもない。反労働者的な労働改革の即時撤回、労働組合と労働者との実質的な対話の確立を含む我々の要求が満たされるまで闘いを続ける」
インド全国電力労働者連盟事務局長でインダストリオール執行委員のサンジャイ・シン氏は次のように述べた:
「労働者からのメッセージは明確だ:労働保護の解体を止めよ。雇用保障、安全な職場、社会保護は労働者の権利であり、政府の都合で与えられる譲歩ではない。我々は四つの労働法典の廃止、MGNREGA(全国農村雇用保障法)の復活、旧年金制度の復活、そして我々の正当な要求の完全な実施を求めて闘い続ける。」
ケマル・ウズカン、インダストリオール書記次長は次のように述べた:
「このストライキの力は、インド労働者階級の団結と決意にある。インダストリオールはインドの労働組合と労働者に全面的に連帯する。彼らの要求は、結社の自由、団体交渉、社会保障、労働条件の安全といった国際的な基本労働基準を反映しており、これらは政府が尊重し擁護すべき権利である」
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India: 300 million workers mobilize – industriall-union
グローバルサプライチェーンにおいて、気候正義と公正賃金は切り離せない関係である
2026-02-17

アトル・ホイエ、熱ストレスに関するパネル討論に参加
気候変動による衝撃は、もはやグローバルサプライチェーンにとって抽象的なリスクではない。極端な暑さ、洪水、水不足は既に衣料品や靴の生産を混乱させ、インフラを損ない、労働者の健康を危険に晒している。
パリで開催された第12回OECD責任ある企業行動フォーラムでは、2日目の議論で気候変動が労働者に及ぼす影響の増大が焦点となった。労働組合からのメッセージは明確だった。気候変動への対策と労働者の権利は切り離せない。
セッションで発表された調査によると、酷暑期には医療機関への受診率と欠勤率が上昇する。労働者は収入減、生産圧力の高まり、安全でない労働環境といった形で負担を強いられることが多い。
工場代表者は、換気設備の改善、水分補給システムの導入、シフト調整、緊急時対応計画、インフラ整備といった適応策を提示した。しかし多くの者は、サプライヤーが単独でこれらの投資を負担できないと述べた。調達慣行の変更と財源の分担がなければ、適応コストは再びサプライチェーン下流の労働者に押し付けられる危険性がある。
労働組合と非正規労働者の代表は、気候変動へ適応する取り組みには、特に気温上昇時に深刻な経済的打撃を受ける女性労働者や非正規経済の労働者にとって、労働者の声、社会的保護、所得保障が不可欠だと強調した。デューデリジェンスは政策や監査を超えて、リアルタイム監視、強制力のある健康安全基準、危険な状況下での柔軟性を認める購買慣行を含むべきだ。
インダストリオールのアトレ・ホイエ書記長は、気候変動への対応が労働組合の権利と切り離せないことを強調し、労働者を排除すればどんな解決策も失敗すると警告した。
「率直に言おう。現在の保護策は極めて不十分だ。衣料品の生産は、暑さが深刻な健康問題となり、労働組合がほとんど存在しない国々で行われている。労働組合の存在を否定する限り、これらの問題の解決策は決して見つからない。なぜなら、日々その問題に直面している人々が協議の場に同席しなければならないからだ。労働組合の権利は基本的人権である。」
彼はさらに、こう述べた。
対策コストを労働者に負担させることはできない。ブランド、工場オーナー、そして最終的には消費者が責任を分担すべきであり、コスト分担とより強力な健康・安全保護(熱ストレスを職場の最重要問題として扱うことを含む)を確保するため、国際アコード制度のような汎用的モデルが開発されている。
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Climate justice and wage justice go hand in hand in global supply chains – industriall-union
「私は囚人ではなく、体制の人質だった」――ベラルーシの刑務所から釈放されたゲナディ・フェディニッチ
2026-02-18

ゲナディ・フェディニッチ、2026年12月、ビルニュスにて
ゲナディ・フェディニッチは、独立したベラルーシ無線・電子産業労組(REP)の長年にわたる指導者である。ゲナディは、ベラルーシの自由労働組合に対する弾圧で投獄された多くの労働組合活動家の1人であり、9月に刑務所から釈放され、何の書類も年金受給権も与えられないまま、直ちにリトアニアに国外追放された。
インダストリオールは昨年12月にビルニュスを訪れ、ゲナディ・フェディニッチと会談した。このインタビューで彼は、自身の投獄、健康状態、ベラルーシにおける独立労働組合の破壊、亡命中の組合活動家が直面する課題について語っている。
ベラルーシは労働者にとって世界最悪の国の1つであり、独立労働組合が解体され、労働権が刑法で禁止され、結社の自由が完全に抑圧されているため、国際行動とILOの介入が緊急に求められている。ベラルーシの組合は2020年8月から攻撃を受けており、組合事務所や組合指導者・活動家の自宅が捜索され、労働者の権利を求めて闘う人々が行政処分や拘束、禁固の対象になっている。
国外追放されたとはいえ、あなたは自由だ。今日の調子はどうか?
「刑務所は人に強い影響を与える。私は失われた健康を取り戻そうとしているところだ。刑務所で糖尿病になり、本当は人工関節置換術を受けなければならなかったが、断った。医師の1人に、手術は受けないほうがいい、助からないかもしれないと言われた。ベラルーシでは人を治すのは問題だが、死体を処分するのは問題ではない」
あなたは長年、労働組合運動に関わってきた。振り返ってみて、特に印象に残っていることは何か?
「32歳で労働組合運動に加わり、35年間活動した。後悔はまったくない」
ベラルーシ国家保安委員会(KGB)は2022年4月、REPを過激派組織に分類し、その活動を禁止した。KGBは、過激主義的とみなされる特定の資料の廃棄を命じた判決にREPが従わなかったと主張した。REP側の反論は単純明快だった――そもそもそのような判決を受けていないため、上訴も遵守もしようがない。
「KGBはその事実を知ると、この事件を終結させるべきだと判断した。だが、終結には上級幹部への報告が必要だったため、事件は継続し、判決自体が実質的に捏造された」
「ベラルーシでは、年を追って労働組合への圧力が強まっていた。なぜREPの指導者たちが8年、9年、10年の最も長い懲役刑を受けたのか、私は常々疑問に思ってきた。KGBに、16年間も私を監視していたと言われた。ずいぶん長い年月だ」
投獄された理由は?
「あれは2023年、当時、私たちREP組合員3人は法廷で非公開の審判を受けていた。新しい罪(第130条)が導入され、さらに私たちは過激派とされた。この罪の刑期は最高12年だ。裁判所は過激主義を立証する事実を1つも挙げず、検察側はこの条文の適用を求めさえしていなかった」
「私たちはすべての容疑を否認したが、すべてが事前に決まっていた。ベラルーシにはいわゆる電話裁判があり、判決は法廷ではなく上からの命令で下される。裁判官は私たちに最高刑を言い渡さなかった。理由を尋ねると、私たちが退職者だからだと言われた。
刑務所の状況はどのようなものだったのか?
「職員はミンスクから命令を受けている。そして、政治犯は嘲笑の対象となる特別なカテゴリーに分類される。他の囚人たちは私たちとの交流を許されなかった」
「情報提供者は、政治犯に関する情報などの情報と引き換えに、紅茶やコーヒー、タバコを手に入れた。普通の囚人であれば、200ルーブル分の物品を購入できた。だが、政治犯は80ルーブル分しか買えなかった」
「最初は刑務所のキルトジャケットを支給されたが、あとで取り上げられた。夜は30分ぐらいしか眠れず、寒さで目が覚めてしまう。だから、たいてい起きて運動していた」
「誰もが独房監禁を経験する。私は10日間いた。独房にはベンチしかない。昼間は横になることを許されず、きちんと座っているしかなかった」
特に印象に残っている出来事は?
「釈放直前にKGBの刑務所に移送されたとき、朝にベラルーシの国歌が流れ、全員が起立を求められた。私たち13人が起立を拒否した。その結果、朝食を与えられなかった」
「事件の資料や私信、家族の写真、電気かみそり、そして700ルーブルの年金まで没収された。刑務所を出るとき、すべてが返却されたという文書に署名したが、実際には何も返却されなかった」
ベラルーシでREPを再結成することはできるだろうか?
「もちろん、再結成の正式な決定を下すことはできるが、事務所の返還を含む具体的な決定が伴わなければ意味がない。ベラルーシでは、独立組合活動家であることは非常に危険なので、現在のところ、簡単に労働組合を再結成できると言うことはできない」
「労働組合は政治面で重要だ。現在、ベラルーシでは今なお約20人の組合活動家が獄中にあることが分かっているが、私たちが知らない他の活動家もいるかもしれない」
「だが、いつかベラルーシの状況が変わるので、準備を整えておく必要がある」
今もベラルーシにいる家族とどのように連絡を取っているか?
「電話で話している。釈放後、自分が釈放されたことを確認する書類すら渡されなかったが、妻と長男が会いに来てくれた。あるとき、妻のところに私の所在を訪ねる電話がかかってきた。妻はこう答えることを覚えた――あなた方が連れて行った場所にいます、と」
「けれども、離れて暮らすことは私たちにとって大きな問題だ。一緒にいたいが、どこに住むか。妻は退職するので、一緒に暮らせるだろう。ベラルーシの法律が変更され、不動産取引を行うには実際に国内にいなければならなくなった。私はもう国のパスポートを持っていないのでベラルーシに戻れず、今のところ行き詰まっている」
「これは簡単に解決できない不安定な状況だ。だから、ベラルーシにいる親族を守るために、言動に注意しなければならない。だが今も、将来はミンスクに戻る計画を立てている。この不安定な状況に単純な解決策はない」
4年に及ぶ戦争で今なお犠牲を強いられているウクライナの労働者
2026-02-18

ウクライナの損壊した建物
2022年2月24日にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始してから4年、ウクライナの労働者は鉱山や鉄道、エネルギーインフラに対する破壊的な攻撃にさらされ続けている。労働組合は平和、国際法の尊重、労働者の権利と民主主義に基づく復興を求めている。
2022年2月24日の全面攻撃で始まったロシアの侵略戦争は、ウクライナの労働者と組合に壊滅的な被害を与え続けている。鉱山、鉄道、エネルギーインフラが依然として標的にされており、侵攻が4年目に入る中、民間人が代償として命を失っている。
2026年2月1日、ロシア軍はドニプロペトロウシク州でシャヘド型ドローンを使用し、採炭会社とシフトの合間の鉱山労働者を乗せたバスを攻撃した。12人(鉱山労働者10人と救助に駆けつけた民間人2人)が死亡し、少なくとも16人が負傷、何人かは重傷を負った。鉱山労働者91人が危険な状況下で地下に閉じ込められた。彼らは凍える冬の中でウクライナの電力システムを動かし続けるエネルギー労働者だった。
同じ週、旅客列車がドローン攻撃を受け、車内の民間人が死亡した。エネルギーインフラや鉄道、産業施設は相変わらず組織的に狙い撃ちされている。都市全体が繰り返し電力、暖房、水道を断たれている。前線地域やその付近で働く労働者は、絶え間ない脅威のもとで働き続けている。
労働者は多大な代償を払ってきた。2025年には敵の攻撃によって職場で1000人以上が負傷し、うち200人以上が死亡した。2026年に入ってからの数週間だけで、さらに数十人の労働者が職場で負傷したり、殺害されたりしている。
エネルギー労働者、鉱山労働者、鉄道労働者、郵便労働者、緊急要員は、国を機能させ続けるため、攻撃下で働き続けている。気温がマイナス27℃にまで下がる厳しい冬の状況下にもかかわらず、エネルギー労働者は攻撃のたびに電力を復旧させているが、結局ただ新たな攻撃によってその努力を再び台無しにされるだけになっている。ウクライナ独立鉱山労組(NPGU)の事務所は1日最大20〜22時間停電状態にあるが、組合員を守って支援する活動を続けている。
ウクライナの組合が緊急の連帯を要請
最近の破壊的な攻撃を受けて、ウクライナ独立鉱山労組は2月初め、インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合に訴えかけた。同労組は、これらは孤立した事件ではなく、ウクライナのエネルギー・交通・経済生活を支える労働者と重要インフラに対する組織的な攻撃だと強調した。
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長はこう述べた。
「ウクライナの労働者たちは4年間、職場と地域社会、祖国を守るために並外れた勇気を示してきた。ロシアによる鉱山労働者、エネルギー労働者、民間人への継続的な攻撃は容認できるものではなく、直ちに停止しなければならない。国際労働組合運動は連帯の面で決して揺るがない。平和と民主主義、そして労働者の権利尊重が勝ち残らなければならない」
ウクライナの労働組合は、現在進行中の労働法改革プロセスについても深刻な懸念を表明している。
2026年1月29日、インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパ労働組合はILOに書簡を送付、改革プロセスが国際労働基準に準拠し、真の社会的対話を保証するよう確保するために緊急介入を求めた。
この労働法案は、労働組合との有意義な協議抜きで迅速に進められた。ウクライナの加盟組織は、基本的人権が弱体化していること、この先ずっと労使関係を形作るプロセスからソーシャル・パートナーが排除されていることについて深い懸念を表明している。戦時下であっても、改革にあたってはウクライナが批准済みのILO条約を尊重し、三者構成と民主的対話の原則を堅持しなければならない。
平和、民主主義および復興
インダストリオールは侵攻開始当初から、ウクライナの加盟組織と断固連帯し、人道支援を提供し、国際的に提言を行い、労働組合権に基づく復興計画を支援してきた。
ウクライナの組合は明確に主張している――労働者に戦争と復興、安全リスクの負担を背負わせることはできない。ウクライナの再建は、団体交渉と社会的保護、ディーセント・ワークを弱めるのではなく、強化しなければならない。
インダストリオールは、ITUCの「平和と民主主義を目指す労働組合」キャンペーンを支持する。このキャンペーンは、戦争終結、国際法の完全な尊重、公正と民主主義に基づく平和の回復を呼びかけている。
ウクライナの労働者たちは4年にわたって、容赦ない攻撃のもとで職場と地域社会と祖国を守り続けている。インダストリオールは、ウクライナの労働者と労働組合への揺るぎない支持を改めて表明するとともに、ロシアの侵略行為の即時停止、国際人道法の完全な尊重、そして労働組合権と社会的対話、民主主義の原則に根差した復興を強く求める。
ITUCはウクライナ連帯基金を設立した。インダストリオールは全加盟組織に対し、この厳しい冬にウクライナの労働者および組合と連帯して、ITUCウクライナ連帯基金に充てるための重点的な寄付を行うよう強く促している。詳細は以下のとおり。
リファレンス:連帯基金
ITUC/CSI口座番号:068-9007804-23
(BIC/Swift: GKCCBEBB – IBAN: BE92 0689 0078 0423)
Banque Belfius S.A.
Place Rogier 11
1000 Brussels Belgium
【原文記事URL】
Four years of war: Workers still paying the price in Ukraine – industriall-union
ミャンマーの労働者と民主的労働組合は軍事政権下でますます厳しい圧力に直面している
2026-02-19

2018年、ミャンマーの縫製工場
ミャンマー製造業労働者連盟は弾圧の激化を警告する一方、世界各国の労働組合は国際労働機関(ILO)第33条に基づくより強力な国際的行動を求めている。
2月15日、インダストリオールの指導部は亡命中のミャンマー製造業労働者連盟(IWFM)の組合指導者と会談し、2021年の軍事クーデター以降、労働者と組合員が直面し続ける課題について議論した。この会合には、国内に残留するIWFM指導者や組合員もオンラインで参加し、弾圧や安全上の脅威にもかかわらず組合活動が継続されていることを強調した。
5年以上にわたり、ミャンマー軍事当局は市民社会、民主化運動、労働者の権利に対する弾圧を強化してきた。IWFMによれば、独立系労働組合は禁止され、指導者は逮捕され、結社の自由は厳しく制限され、国内と亡命先の双方の労働者と組合に影響を与えている。
亡命中のIWFM指導者らは、軍事政権掌握後に逃亡を余儀なくされた状況を説明し、労働組合活動の組織的な弾圧や軍事統治下での基本的な労働保護の崩壊について証言した。
IWFMのカイン・ザー・アウン議長は次のように述べた:
「軍事クーデター以降、多くのIWFM組合指導者は極めて困難な状況下で亡命生活を強いられている。彼らは継続的な不安、不安定な法的地位、経済的苦境、家族との離別に直面しながらも、組合としての責務を果たし続けている。こうした困難にもかかわらず、彼らは労働者の組織化、労働権侵害の記録、国際的な提言活動、避難民・移民労働者支援ネットワークの調整に尽力している。
亡命生活には絶え間ない適応が求められる——新たな法制度への対応、基本的な生計の確保、抑圧下にあるミャンマー国内の同僚との連絡維持などだ。彼らの強靭さと連帯により、IWFMは組織構造を維持し、長期にわたる避難生活の中でも労働者の権利、民主主義、社会正義のための闘いを継続できている。」
IWFM指導部は、現在の状況が国際社会にとって重大な試練であると強調した。特にILO憲章第33条の履行に関してである。
第33条は、深刻かつ持続的な労働基準違反に対処する勧告を国が遵守しない場合、ILOが加盟国に対し措置を講じるよう要請することを認めている。
完全な実施は依然として複雑だが、IWFMは、ILOの決定が単なる象徴的なものに終わらないよう、政府、使用者、国際機関による協調的な圧力が不可欠だと強調した。同連盟は、第33条措置の実施を推進するため、CTUM(ミャンマー労働組合連合)および民主勢力と連携する方針を再確認した。
IWFMとインダストリルオールは、軍事当局の責任追及、弾圧を助長する資金源へのアクセス制限、ミャンマーにおける基本的労働権の尊重回復を目的とした、第33条に基づく実質的なフォローアップの推進を強化することで合意した。共同行動計画には、国内での組織化活動の強化と紛争事例への対応・是正が含まれる。
インダストリオール書記次長ケマル・ウズカンは次のように述べた:
「我々はミャンマー製造業労働者連盟の組合指導者たちの勇気と決意を深く称賛する。国外に亡命した者も、国内で多大なリスクを冒しながら活動を続ける者も同様だ。彼らの揺るぎない献身は、今日の労働者の権利を守るだけでなく、ミャンマーの平和と民主主義、未来の回復に向けた道筋を定める助けとなっている。
ミャンマーの民主主義を求める闘いにおいて、君たちは孤立していない。インダストリオールはここにあり、君たちを全面的に支援する」
この会合は、国際労働組合総連合アジア太平洋地域組織(ITUC-AP)とグローバル・ユニオンがミャンマー労働組合連合(CTUM)と共同で実施したミッションの一環であった。ILO第33条決議をめぐるキャンペーンを含む、CTUMを中心とした民主主義と民主的労働組合運動を支援するための協調行動について協議するためである。代表団はまた、労働省を含む国民統一政府(NUG)の代表者らとも対話を行った。
【原文記事URL】
Myanmar Workers and Democratic Unions Under Pressure – industriall-union
チャタヌーガでギアチェンジ――フォルクスワーゲン労働者が画期的協約を承認
2026-02-20

UAWの投票プロセス
米国南部で自動車労働者が圧勝を収め、テネシー州チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場で、3000人を超える労働者が賛成率96%で初の労働協約を承認した。
この協約により、20%の賃上げ、医療費削減、雇用保障、強制力のある苦情処理手続きが確定し、職場で待ち望まれた尊厳と安全、尊重が実現する。今回の投票は、組合承認と団体交渉権の確保を目指す数年にわたる闘争の成果を示している。
この勝利は、2024年4月に労働者が全米自動車労組(UAW)加入を圧倒的多数で決めたことに続くもので、伝統的に反組合的な南部における組織化にとって飛躍的前進の瞬間である。労働者は2025年10月、1年以上に及ぶ交渉の末、公正な協約を獲得するためにスト承認を票決して決意を示した。この権限付与は交渉力を強化し、2月上旬に暫定合意が成立、このたび組合員に力強く支持された。
「今回の勝利は、労働者が立ち上がり、無視されることを拒んだらどうなるかを示している。私たちは賃上げを勝ち取って工場で基準を引き上げただけでなく、交渉の場で尊重を取り上げさせ、すべてを文書化した」と組立部門の交渉委員ヨギ・ピープルズは語った。「ここフォルクスワーゲンでの勝利は、あらゆる場所の自動車労働者にメッセージを送るだろう――経営陣に労働者を分断させるな。労働者が団結して恐れずに共闘すれば、逆境に打ち勝って勝利を収めることができる」
ショーン・フェインUAW会長は、労働者たちの勇気と粘り強さを称賛した。
「フォルクスワーゲン労働者はまた劇的な成果を上げた。立ち上がって組合を結成する勇気を持ち、ストを承認して自分たちの価値を尊重する協約をあくまでも要求する気骨を見せてくれた。フォルクスワーゲンの労働者は、労働運動全体と世界中の未組織自動車労働者の先導役となっている。UAWファミリーへようこそ」
チャタヌーガでの勝利は国境を越えた連帯によって達成された。労働者たちはフォルクスワーゲン従業員代表委員会と、ドイツの強力な金属労組IGメタル(インダストリオール加盟組織)の支援を受け、多国籍企業における国際的な労働組合協力の重要性を示した。
アトレ・ホイエ・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は、この躍進を歓迎した。
「これはチャタヌーガのフォルクスワーゲン労働者にとってのみならず、全米ならびに世界中の労働者にとっても画期的な勝利だ。今回の勝利は、労働者が団結して断固たる態度で臨めば、拘束力のある協約を勝ち取れることを証明している。これはすべての場所の多国籍企業に力強いメッセージを送る――労働組合権と団体交渉の尊重は任意ではなく基本だ」
組合承認獲得後まもなく、労働者は同僚で構成される20人編成の交渉委員会を選出し、交渉議題が現場の優先事項を反映するよう確保した。承認された協約は法的拘束力のある枠組みを提供し、公正な賃金、より安価な医療、より安全な労働条件、明確なえこひいき防止策を保証している。
写真:UAWウェブサイト
【原文記事URL】
Shifting Gears in Chattanooga: Landmark Union Deal – industriall-union
人権デュー・ディリジェンスを遵守から力に転換
2026-02-24

2026年2月にパリで開かれたHRDD会合
2月19〜20日に世界各国から100人を超える労働組合員がパリに集まり、インダストリオール・ヨーロッパ労働組合とインダストリオール・グローバルユニオンの初めての共同プロジェクト「責任ある企業行動(RBC)の基礎」の最終会議を開催した。この会議は明確なメッセージを発信した――グローバル・サプライチェーンの人権デュー・ディリジェンス(HRDD)は、労働者に真の変化をもたらさなければならない。
アトレ・ホイエ・インダストリオール・グローバルユニオン書記長が開会の挨拶に立ち、グローバル枠組み協定はこの議題を推進しているが、法的拘束力がないため、まだ労働者を十分保護するために必要な広がりを見せていないと警告した。例えばフランス、ドイツ、ノルウェー、EUレベルの最近の法律は、5年前と比べて大きな進展を示しているが、今や実施が決定的な戦場だと書記長は述べた。
インダストリオール・ヨーロッパ労働組合のジュディス・カートン=ダーリング書記長が開会の辞で、組合が結束して組合の力を中心に据え、HRDDを生きた手段に変えなければ、法的枠組みにはほとんど意味がないと警告した。ビジネスモデルが変化しているのだから、私たちも変化し、この急速に変化する経済において、労働者の権利と労働組合の自由を常に代表するようにしなければならない、と彼女は強調した。
労働組合の任務は、グローバルノースとグローバルサウスの組織化活動を結びつけ、サプライチェーン全体でデュー・ディリジェンスを機能させることによって、HRDDに大きく弾みをつけることである。労働組合がなければ真の民主主義はないのだから、強力な組合と持続可能な機構が不可欠だ、とホイエは強調した。
労働組合は変革を主導しなければならない
2日間を通じて、講演者たちは機会とリスクの両方を強調した。TUACのベロニカ・ニルソンはOECDナショナル・コンタクト・ポイントの変わらぬ重要性を指摘し、松﨑寛インダストリオール書記次長は組合組織率の向上と現場労働者への直接支援の必要性を強調した。
参加者は、企業が不十分な業界の取り組みや任意監査によって自らの記録をごまかしていることについて強い懸念を表明した。優先課題は、監視体制とコミュニケーション、国境を越えた組合ネットワークの強化によって職場の現状を変えることだ、と多くの参加者が語った。
部門別討議では緊急性が強調された。ジンバブエZDAMWUのジャスティス・チンヘマが、鉱業部門で基本的労働組合権が日常的に侵害されていると報告し、サハラ以南アフリカへの投資家が欧州以外の出身である場合、HRDD枠組みはどのように適用されるのか疑問を呈した。IGメタルのクラウディア・ラーマンが、効果的なHRDDは強固な体制と誠実なリスク(労働者への報復を含む)の報告に依存すると強調した。本社の組合は大きな影響力を持っているが、生産国の組合と今よりもはるかに緊密に協力しなければ成功できない、と彼女は指摘した。インダストリオール・ヨーロッパ労働組合のイルディコ・クレンが、労働者を訓練し、HRDDを抽象的な制度から実質的な労働条件改善に転換できる具体的な組織化戦略を策定する必要がある、と強調した。
2日目は、グローバル・バリューチェーンにおける連携に焦点を当てた。ユニオネンのカリン・ストロームが、サプライチェーンをマッピングするための透明性分析ツールを発表。バングラデシュの組合SGSFのナズマ・アクテルが、団結によって支えられれば法的拘束力のある労働者主導の仕組みが成果を上げ得る証拠として、国際アコードを挙げた。
パリからのメッセージは明確だった――労働組合はツールを手にして準備万端整えている。次なる課題は、それを戦略的に利用し、HRDDが単なる遵守ではなく影響力となるようにすることである。
遵守から真の影響力へ
パリでの議論を踏まえ、インダストリオール・ヨーロッパ労働組合とインダストリオール・グローバルユニオンは、これらの知見をより構造的・協調的なアプローチに転換する方法についての対話を引き続き進めていく。今後考えられる措置として、規制手段と影響力行使手段のさらなるマッピング、グローバル組合ネットワークの強化、HRDDをグローバル枠組み協定により効果的に統合する方法の模索、あらゆるレベルにおける加盟組織の能力強化が挙げられる。
ミャンマーの戦時経済において、責任ある撤退こそが唯一の責任ある選択だ
2026-02-25

クーデターから5年が経ち、ミャンマーからの責任ある撤退の必要性はこれまで以上に明らかだ。
軍事クーデターから5年、ミャンマーはもはや「高リスク調達先」ではない。戦時経済だ。本共同寄稿で、亡命中のミャンマー労働組合指導者カイン・ザーとインダストリオール・グローバルユニオン書記長アトレ・ホイエは、責任ある撤退が今や唯一の責任ある選択である理由を述べる。
軍事クーデターから5年、ミャンマーはもはや「高リスク調達先」ではない。それは戦争経済だ。
衣料品部門は依然として軍事政権の主要な外貨獲得源の一つである。世界銀行の報告によれば、2022年の衣料品輸出額は55億米ドルだった。2023年も50億米ドルを上回ったが、2024年には44億6000万米ドルに減少した。同年、欧州だけで約28億ユーロ相当の繊維・衣料品をミャンマーから輸入した。その多くはEUの「武器以外のすべて(EBA)」制度により非関税で輸入されている。
これらは単なる貿易統計ではない。軍事当局が厳しく管理する金融システムへ、大規模な外貨が流入していることを示している。
国営メディアの報道によれば、ミャンマー中央銀行(CBM)は燃料や食用油などの優先輸入品に対し、繰り返し外貨割当を行っている。2024年9月2日には、貿易・CMP(委託加工)衣料品輸出・天然資源販売で得た外貨の最大75%を燃料とパーム油の輸入に割り当てるよう指示した。経済学者ショーン・ターネルが『軍隊、金、ミャンマー:その結びつきを断つ』で詳述したように、クーデター後の措置は強制的な通貨交換、複数為替レート、対外支払制限、為替業者の厳格な管理を通じて外貨管理を中央集権化した。このようなシステムでは、衣料品を含む輸出収益は自由に流通しない。それらは押収され、転用されるのだ。
それらは政権の最優先活動を支えるのに役立っている。
ミャンマー軍は空爆、強制徴兵、不当な拘束、民間人コミュニティの組織的破壊を続けている。石油と軍民両用燃料の輸入はこれらの作戦に不可欠だ。外貨の中央管理は、弾圧の仕組みの一部となる。
国際社会はこの危機を認識している。
米財務省外国資産管理局(OFAC)は大統領令14014号に基づき、軍指導者及び軍関連企業を対象とした制裁を発動した。英国の金融制裁実施局(OFSI)と欧州連合(EU)も同様の制限措置を採用している。これらの制裁は、指定された主体への資金・経済資源の提供を禁止する。軍事政権の財政的支援を阻止することを目的としている。
しかし、より広範な商業活動が継続し、同じ統制システムに流入する外貨を生み出し続ける限り、制裁は目的を達成できない。通貨が軍事当局によって掌握・再配分される場合、調達活動を継続することは制裁政策の目的を損なうリスクがある。
2025年6月、国際労働機関(ILO)は憲章第33条を発動した。これは深刻かつ持続的な違反事例にのみ用いられる異例の措置である。ILOは加盟国に対し、ミャンマーとの関係を見直し、直接的・間接的に継続する人権侵害に加担しないよう求めた。
この見直しは貿易優遇措置にも適用されねばならない。
ミャンマーはEUのEBA制度による恩恵を依然として受けている。この制度は中核的人権・労働条約の順守を条件に無関税市場アクセスを認めるものだ。しかしその条件は明らかに満たされていない。結社の自由は解体された。独立した労働組合は非合法化された。労働組合指導者は逮捕と迫害に直面している。こうした状況下でEBAを継続することは危険な信号を送る。すなわち、組織的な権利侵害が行われていても実質的には経済的影響を被らないという信号だ。
EUは直ちにミャンマーに対するEBA特恵の停止を開始すべきである。これは労働者に対する措置ではない。貿易収益を掌握する体制に対する措置だ。特恵的市場アクセスは、労働権を組織的に踏みにじる体制の強化に利用されるべきではない。
一部ブランドは「人権デューデリジェンスの強化により責任ある関与が可能」と主張する。しかしデューデリジェンスには労働者の自由な発言と独立した組織化が前提となる。現実にその条件は存在しない。監視メカニズムは結社の自由の代わりにはならない。真の緩和策が存在しない状況下で、調達継続はますます正当化不可能となる。
緩和が不可能な場合、国連ビジネスと人権に関する指導原則及びOECD多国籍企業ガイドラインに基づき、撤退が求められる。
これは安全策なしの突然撤退を意図するものではない。責任ある撤退を意味する。
責任ある撤退には事前通知、賃金保証、退職金支払い、補償基金が必要だ。亡命中の者を含む正当な労働者代表との協議が求められる。工場や契約が軍関連企業グループに譲渡されるのを防ぐ安全策も不可欠である。
責任ある撤退は放棄ではない。抑圧に経済的に関与し続けることを拒む行為だ。
ミャンマーの労働者たちは、軍事政権に抵抗した代償として既に重い犠牲を払っている。多くの者が市民不服従運動に参加した。多くの者が解雇され、追放され、あるいは潜伏を余儀なくされた。彼らが求めているのは見せかけだけの監査ではない。国際的な関係者が、自らの経済的決定を、公言している人権へのコミットメントと整合させることを求めているのだ。
戦時経済において中立は幻想だ。
貿易・調達・制裁政策は現実と整合させねばならない。弾圧が深まる中で従来通りの事業を続けることは中立な選択ではない。責任を伴う選択なのだ。
世界の労働権・人権への公約の信憑性は、今や政府やブランドがそれに応じた行動を取る姿勢に懸かっている。
【原文記事URL】
Myanmar Is now a war economy, not a sourcing destination
韓国の裁判所、職場での顔認識に対する組合の行動を支持
2026-02-27

現代自動車
蔚山地方裁判所は2026年1月27日、職場に設置された顔認識装置を取り外したとして現代重工業から器物損壊罪で告訴された、韓国金属労組(KMWU)現代重工業支部の組合員を無罪とした。
裁判所は判決で、「顔認識装置の撤去は、労働者が情報自己決定権その他の基本的権利を守るために取ったやむを得ない措置だった」と述べた。裁判所はさらに、顔認識データは漏洩したら取り返しのつかない非常にセンシティブな個人情報だと強調。そのような権利の保護は「社会規範に反するものではなく、正当な行為であり、合法的な労働組合活動である」と結論付けた。
これらの装置は2025年4月、組合との事前協議なしに、現代重工業によって事務所や更衣室に設置され、その目的は下請労働者の管理であると言われている。
組合員らはプライバシーやデータ保護、対話の欠如について懸念を表明し、約80台の装置を撤去した。会社側はその後、25人の組合員と組合役員をそれぞれ5週間、3週間の停職処分とした。
今回の判決は、組合に有利な過去の判決を踏まえたものである。蔚山地方裁判所は2025年7月、装置撤去の中止を求める会社側の差し止め命令の申請を却下した。蔚山地方労働委員会も、組合員に対する懲戒処分は不当との裁定を下した。
ゲオルク・ロイテルト・インダストリオール自動車担当部長は次のように述べた。
「この判決は労働者の権利と労働組合の正当性にとって重要な勝利だ。裁判所は、労働者が職場でプライバシーと基本的自由を守る権利を有することを明確に支持している。生体認証監視を含むデジタル技術は、協議なしで一方的に押し付けることはできない。使用者は団体交渉を尊重し、革新が尊厳や基本的権利を犠牲にしないようにしなければならない」
この判決は、職場におけるデジタル監視の拡大に直面して、労働組合権と労働者の個人データ保護を確認する重要な判断である。今回の判決は、産業現場で生体認証監視技術が普及する中、使用者が労働者の基本的権利を尊重し、組合と有意義な協議を行わなければならないことを強調している。
【原文記事URL】
Korean Court Rules Against Workplace Facial Recognition at Hyundai
