新着情報(女性交流集会報告)

2010年度IMF-JC女性交流集会(2010年4月19日)

2010年04月19日

テーマ『金属産業で女性がいきいきと働き続けるために』

金属労協第1回女性交流集会ひらく

金属労協は、4月19日午前、ワークピア横浜で加盟産別・企連・単組から約50名の女性組合役員が参加して、第1回女性交流集会を開いた。今回の集会では、「民間・ものづくり・金属」そして「女性」の視点からメインテーマに『金属産業で女性がいきいきと働き続けるために』を掲げた。今回は、金属労協の諸活動に女性組合員の意見反映を促進するとともに、単組・支部の役員、職場委員等を担う女性リーダーの交流の場をつくり、女性の組合活動への参画促進を図ることを目的に、女性連絡会議で企画・運営を行った。

司会の西野ゆかりJC女性連絡会委員(基幹労連中央執行委員)が開会の辞を行った後、最初に金属労協を代表して若松英幸事務局長が挨拶に立ち、「金属労協として女性を中心とした集会を開くのは約10年振りとなる。女性活動の再スタートとなる記念すべき集会に参加いただき感謝する」と述べた後、「金属労協では、IMF(国際金属労連)の女性活動への日本の対応を協議する場として、2006年に『女性連絡会議』を設置して以来、年々その活動を充実させてきた。今期は政策・制度に関する意見交換や、金属労協の女性参画目標の策定について議論すると共に、女性参加率向上に向けての取り組みを行っている。今回の女性交流集会も女性連絡会議での発案で企画・運営されており、日頃皆さんが職場や組合活動で感じている悩みや意見を直接金属労協に届けていただく、重要な機会と考えている。さらに、金蔵労協という共通項で、働く女性の率直な意見交換の場として、また皆さんの仲間づくりの場として活用していただきたい」等と述べた。

次に、冨高裕子女性連絡会委員(電機連合中央執行委員)が女性交流集会のテーマの趣旨をはじめ、グループワークのテーマについて課題提起を行った。

司会を務めた
西野委員

挨拶する
若松事務局長

課題提起する
冨高委員

女性連絡会議委員

この後、参加者はグループワークに入り、4つの具体的な課題について7グループに分かれて、活発な意見交換を行った。

グループA、Bは、テーマ①「職場における男女平等を実現するために」について職場における男女平等にかかわる労働条件・働き方の課題を中心に議論した。

グループC,Dはテーマ②「生活と調和を図りながら働くために」について、企業による育児・介護等の家庭責任と仕事の両立支援に関わる課題を中心に議論した。

グループワークEは、テーマ③「仕事と子育て・介護を両立できる社会を実現するために」について、国や地方自治体、地域全体での子育て・介護等の支援にかかわる課題を中心に議論した。

グループF、Gはテーマ④「女性が参加しやすい組合活動とするために」について、女性組合役員にかかわる課題や女性組合員の組合活動への参加にかかわる課題を中心に議論した。

グループワークの様子
グループワーク報告の様子

各グループの討議内容の報告を行った後、最後に、冨樫女性連絡会議委員(JAM中央執行委員)が、グループワークについてのとりまとめを行い、「グループワークで出された意見のうち政策に関わる課題については、引き続き開催した金属労協政策・制度中央討論集会に報告する。政策に関わる課題については、①子どもを預けられずに仕事への復帰をあきらめる女性もいる。待機児童問題の解決は女性組合員にとって喫緊の課題。②職場が長時間労働だと短時間勤務など良い制度があっても活用しづらい。男性も含めた働き方の見直しが必要。③介護はいつ必要になるか、いつまで続くかわからず、不安である。JCの取り組みをお願いしたい。④企業レベルで育児支援など制度を前進させるのは困難も多く法改正も必要。政策・制度の取り組みに期待する、等の意見が出された。次回の女性連絡会議で参加者から出された意見の分析と女性交流集会の評価を行い、次年度以降の開催につなげていく」等と述べた。

なお、参加者アンケートでは、①他業種の人との意見交換ができて良かった。②他労組の事例を聞くことができて今後の取り組みの参考になった。③身近なテーマ設定でざっくばらんな情報交換ができた。④継続して開催して欲しい、等の意見があった。