広報ニュース

第40号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年8月)

インダストリオール、サムスンへの公開書簡に署名

2015-08-26

 

2007年、サムスンの器興半導体工場で働いていた22歳の女性ファン・ユミが白血病で亡くなった。ユミの父親は、娘をはじめとする大勢の労働者の死が、職場における有毒化学物質への曝露に関連しているのではないかと疑った。これまでに200人を超えるサムスン労働者が毒物曝露の影響を受け、うち70人以上が死亡している。

 

  公正と人権を求めて新たに結成されたグローバルなネットワークを代表して、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカの多様な市民社会組織の指導者が、クォン・オヒョン・サムスン電子CEO宛の公開書簡を発表した。主な要求は、この韓国系大手技術会社が威信ある調停委員会の最近の勧告を採択することである。

   勧告の1つによると、サムスンは独立非営利財団に資金を供給し、サムスン労働者の白血病やリンパ腫といった職業病に起因する未解決問題をすべて解決しなければならない。

   初期の署名者には、インダストリオール・グローバルユニオン、グッドエレクトロニクス、アジア・モニター・リソース・センターなど、さまざまな労働組合や市民社会組織が含まれている。

   公開書簡の署名者によると、サムスンは調停委員会の勧告を受け入れ、外部の専門家から成る機関を設置して以下の主要な補償・予防問題を解決すべきである。

1. どの労働者にどのくらいの補償を受ける権利があるかを、病気と勤続年数に基づいて公正に決定するにはどうすればよいか。

2. 有害化学物質に関してどの程度の透明性が必要か、合理的な企業秘密をどう定義するか。

3. どの程度の、どんな質の化学・衛生モニタリングを実施(および公表)する必要があるか。

4. 将来の病気を予防するために、より安全な化学物質を評価して生産に組み入れる効果的な戦略を策定するにはどうすればよいか。

   書簡の内容は以下のとおり。

「将来効果的な予防戦略を確保する鍵となるのは、さまざまな独立専門家から成る提案されている財団を設立し、御社が職業・環境衛生分野において、世界的技術をリードする立場に見合った立派なリーダーになれるよう支援させることです」

「サムスンは、これらの重要な決定のすべてを自ら管理することにこだわれば、自社が目標として公言している支持と労使の平和を達成できないでしょう」

公開書簡を支持・承認するには下記リンクから:http://bit.ly/1La7vy8

 

フォルクスワーゲン労働者、ブラジル・タウバテ工場で余剰人員解雇に反対して無期限ストを宣言

2015-08-24

 

無期限ストに入るVW労働者に連帯・支援を表明する工場での集会(UAW、CUTなどの労組代表も出席)8月19日

フォルクスワーゲンは8月17日、ブラジル・タウバテの同社工場で労働者100人を解雇すると発表した。これを受けて労働者は無期限ストを宣言した。インダストリオール・グローバルユニオンは労働者に支援・連帯を提供するとともに、会社側に対し、無用の争議を避けるために交渉するよう要求している。

 フォルクスワーゲン経営陣は、タウバテ金属労組と合意に達することに失敗すると、同労組と他の選択肢を協議するという案を否決し、無責任にも工場労働者100人の解雇を発表した。

  同社が解雇を発表したその日のうちに、5,500人の労働者が同僚の復職要求を支持して無期限ストに入ることを票決した。8月19日に工場で大集会が開かれ、労働者への支援・連帯を表明した。この集会には、インダストリオール・グローバルユニオン傘下の全米自動車労組(UAW)と、CUT、「労働組合の力」およびUGTに加盟するサンカルロス、アンシエッタ、クリティバ、レゼンデの組合から代表が出席した。

 労働司法制度の仲介で交渉が続いており、8月25日に調停公聴会が予定されている。

 ホルヘ・アルメイダ・インダストリオール地域事務所所長は、連帯の書簡を送ってフォルクスワーゲン労働者への支援を表明し、次のように述べた。

「インダストリオール・グローバルユニオンは、労使の合意を取り決めるのではなく労働者100人の解雇を無責任に発表した、フォルクスワーゲン・ブラジルの行動を強く非難します。私たちはフォルクスワーゲン・ブラジルに対し、無用の争議を避けるために交渉することを再検討し、あらゆる手段を尽くすよう要求しています。インダストリオールは事態の展開を見守っており、連帯が必要になったらいつでも提供する用意があります」

 

USWが鉄鋼業の公正な協約を求めて結集

2015-08-21

 

USスチールおよびアルセロール・ミッタルとの公正な協約を求めて行動を起こしたUSW組合員

インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の全米鉄鋼労組(USW)は、巨大製鉄会社のアルセロール・ミッタルならびにUSスチールとの公正な協約を求めてアメリカで行動週間を実施中である。

 8月19~21日に4州(ウェストバージニア、ペンシルベニア、オハイオ、インディアナ)のアルセロール・ミッタル施設で、集会や行進が計画されている。

 同時にUSW組合員は、6州のアレゲニー・テクノロジーズ(ATI)工場12カ所をターゲットとする一連の行事にも参加している。

 鉄鋼労組は6月、合計約3万人のUSW組合員を雇用するアルセロール・ミッタル、USスチール両社で、新しい基本協約の交渉に入った。両協約は9月1日に失効する予定である。

 USWの報告によると、アルセロール・ミッタルとUSスチールはいずれも、補償額を引き下げるとともに、現役・退職医療給付の補償範囲を現行制度よりも縮小し、組合員の拠出金は大幅に増額するという案に固執している。

「鉄鋼業にとって厳しい時期にあることは、私たちも認識している」とレオ・W・ジェラードUSW国際会長は述べた。「だが同時に、この産業が何世代にもわたって中産階級に充実した雇用を提供し、そのおかげで労働者は家族を養い、地域社会を支えることができている点も認識している」

「私たちの世代にとって、そして将来世代にとっても、現状を維持することが重要だ」とレオ・W・ジェラードは付け加えた。

 USスチールの鉄鋼労働者は全米の地方組合でスト/ロックアウト準備会議を開いている。各現場の地方組合活動家が集まり、ピケラインの組織を計画したり、地域社会の支持を集めたり、争議の際にストやロックアウトの援助を管理したりしている。

 ほかの場所では、8月14日に鉄鋼メーカーATIが全国12カ所で鉄鋼労働者2,200人のロックアウトを発表した。このロックアウトは、労働者に苛酷で不要な譲歩を受け入れさせようとATI経営陣が1カ月にわたって展開したキャンペーンの結末である。全米鉄鋼労組によると、同労組がストを宣言しておらず、スト権投票さえ実施していないにもかかわらず、ATIは何百万ドルも費やして外部労働者を雇い、経験豊富な熟練組合員と入れ替えている。

 フェルナンド・ロペス・インダストリオール書記次長は、「インダストリオールと総勢5,000万人の組合員から成るファミリーは、労働者とその家族の福祉に関する公正な協約を求めて闘うUSW組合員を全面的に支持する」と述べた。

 

ホンダ・メキシコの来たるべき選挙に注目

2015-08-17

 

「労働者のために変革を――STUHMに投票しよう」

度重なる遅延と障害を乗り越えて、待ちに待ったホンダ・メキシコの組合認証選挙が進展する運びとなった。

 ホンダ労働者の独立労働組合STUHMは4年以上前から交渉権を要求している。STUHMが選挙に勝てば、ホンダはメキシコ(世界第4位の自動車輸出国)で、独立組合があるほんの一握りの自動車組立工場の1つになる。

 インダストリオール・グローバルユニオンと世界中の自動車関連加盟組織、それにメキシコの独立組合は、公明選挙を求めるSTUHMの取り組みを支援している。インダストリオール加盟組織の自動車総連と全本田労連は、メキシコのホンダ労働者への連帯支援を表明し、ホンダ・デ・メキシコ経営陣に対し、選挙実施にあたって「労働者自身の意志に基づく公正かつ公平な選挙を保証する」よう要求した。

 インダストリオールは、この選挙が自由かつ公正に実施されること、選挙プロセスの完全性を確保するために基本的措置が講じられることについて、連邦調停・仲裁委員会の保証を求めている。

 メキシコでは、労働者の大多数が「保護協約」(労働者の知らないうちに、あるいは労働者の同意なしに締結された偽りの労働協約)の対象となっている。

 悲しむべきことに、メキシコではSTUHMのようなケースが非常に多く見られる。連邦労働委員会は今年6月、4年も待たせた末にやっと登録有権者のリストを発表した。しかしその後、あからさまなダブルスタンダードを適用し、リストに掲載された数千人の名前に組合が異議を唱えることのできる期間をほんの数日しか与えなかった。

 STUHMが失望したことに、このリストは間違いだらけで、例えばずっと前に亡くなった労働者の名前が掲載されていた。この失態を受けて、インダストリオールは同委員会に書簡を送り、信頼できるリストを提供するとともに、国際基準に沿って他の基本的な保護措置を導入するよう要求した。

 ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は、メキシコ連邦調停・仲裁委員会委員長への2通目の書簡で以下のとおり要求した。

●投票権を有する労働者の信頼できる名簿を作成すべきであり、連邦調停・仲裁委員会に情報の収集を求める。

●選挙手続きは、ホンダ・メキシコ合同労組(STUHM)が選挙を申請した時点の有権者名簿に基づくべきである。

●投票手続きは以下のルールに厳密に従うべきである。信頼できる名簿、安全な場所(ハリスコ州の連邦委員会)、携帯電話の使用禁止、正式な身分証明書、透明な投票箱投票所に間仕切りを設置、投票者は1グループ当たり2人まで、正式に登録されたオブザーバー(オブザーバー登録・管理プロセスの確立)、投票用紙に組合のフルネーム(略称とロゴを含む)を記入、連邦調停・仲裁委員会および周辺地域の安全確保。

 その後の意見交換でインダストリオールは当局に、事態が極めて深刻化しているため、ホンダの事件がジュネーブの国際労働総会で取り上げられたこと、ホンダ労働者がこれ以上遅れることなく自ら選んだ組合に加入する権利を獲得できるようにするために、今メキシコに注目が集まっていることを思い出させた。

 連邦労働委員会は8月末に公聴会を開き、今後の措置を決定する予定である。

 

英国インデシットでドライバーが4日間のスト、配達に影響

2015-08-17

 英国のインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織ユナイトは、国内電気器具メーカーのインデシットによる抵抗を受けて、2015年1月から1.5%の賃上げという当初の提示を上回る増額を要求している。

 ユナイトは次のように述べている。「英国インデシットで200人を超えるドライバーと倉庫係が賃金闘争における4日間のストに備えているため、冷凍冷蔵庫から洗濯機、調理器具に至る数千種類の『白物家電』の配達が大混乱に陥るだろう」

 ストは午前6時に始まり、8月21日に24時間、8月27日に48時間、9月1日に24時間にわたって行われる予定。

 同時に、労働者は8月19日夜12時から8月21日午前6時までと、8月25日夜12時から8月27日午前6時まで順法闘争を実施する。

 会社側の提示は週45時間分の解雇手当を保証し、運転助手向けのロンドン物価調整手当(首都の生活費上昇を補う特別手当)の導入を今年に前倒しするという内容だったが、組合員はこれを拒否した。

 ユナイト地域担当役員のマーク・プラムは次のように述べた。「この争議の焦点が、1月の協約応当日時点のインフレ率を下回る1.5%の微々たる提示であることは極めて明白だ」

 この賃上げ率はインフレ率が2%だった2014年の提示と等しい。

「組合員は毎年毎年一回限りのボーナスでごまかされることにうんざりしている。ボーナスが実際に支払われることはなく、支払われてもほとんど価値がない。インフレ率以下の賃上げが何年も続いており、組合員は基本給の実質的増加を獲得しようと努力している」とマーク・プラムは言う。