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第49号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2016年3月)

カザフスタンのアルセロール・ミッタル、債務が原因で賃金不払い

2016-03-22

 カザフスタンのアルセロール・ミッタル・テミルタウで働く約2,000人の下請労働者は、同社が請負業者に多額の債務を負っているために賃金を支給されていない。

 カザフスタンの大手鉱山・金属会社アルセロール・ミッタル・テミルタウは、3年前から請負業者24社に十分な金額を支払っておらず、その結果、請負業者から労働者への賃金支給が遅れている。アルセロール・ミッタル・テミルタウ下請労働者の平均賃金は、月約3万5,000~4万テンゲ(100~115米ドル)である。

 影響を受けている下請労働者の60%が、カザフスタン共和国鉱山・金属産業労組を通してインダストリオール・グローバルユニオンに加盟しているテミルタウ市労組の組合員である。

 アルセロール・ミッタル・テミルタウが請負業者に負っている債務をめぐっては、過去1年間に鉄鋼業・鉱業の社会的パートナーシップと労働関係に関する部門別委員会で何度か討議してきた。アルセロール・ミッタル・テミルタウの代表は、これらの会合に参加したが、委員会の決定を無視した。同社は毎月、債務の半分も返済していないため、債務総額は増え続けており、2016年2月15日には9億350万テンゲ(261万米ドル)に達した。

 請負業者はアルセロール・ミッタル・テミルタウに依存しているため、契約を打ち切られたり2015年7月のように罰金を科せられたりすることを恐れて、訴訟を起こすこともなく、検察庁はもちろん労働監督当局にさえ申し立てていない。

 賃金滞納は社会的緊張をもたらすため、労働組合は、アルセロール・ミッタル・テミルタウが請負業者に直ちに債務を返済し、請負料金の増額を検討するよう要求している。

 カザフスタン共和国鉱山・金属産業労組のアシルベック・ヌラリン会長は次のように語った。

「社会的パートナーシップに基づく社会・労働関係、人権の尊重、労働者と使用者が相互に受け入れ可能な利害の調整によって、企業の持続可能な経済・社会開発を実現できる」

 カザフスタン共和国鉱山・金属産業労組は3月16日、社会的パートナーシップと社会・労働関係に関する共和国政労使委員会で再びこの問題を提起した。地方当局はこの問題を検討し、4月18日までにカザフスタン共和国保健・社会開発省に結果を報告しなければならない。

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