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第65号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2017年3月30日)

マルチ・スズキ労働者に終身刑

2017-03-21

 

インドのグルガオン地方裁判所に入るマルチ・スズキ労働者

グルガオン地方裁判所は3月18日、マルチ・スズキ労働者31人に判決を下し、組合役員13人に終身刑を言い渡した。この判決に異議を表明するために、6カ所のマルチ・スズキ工場の労働者が3月20日に1時間のストを実施した。

 その他4人の労働者に5年の実刑判決が言い渡された。そのほとんどがすでに4年以上服役しており、家族は言葉で表せないほどの苦しみを味わっている。

 わずかな罰金が科せられた。残り14人の労働者は、これまでの服役を考慮して2,500ルピー(38米ドル)の罰金で即時釈放される。

 判決後、労働者側のブリンダ・グローバー弁護士は次のように述べた。

「驚いたことに、州検察当局は有罪判決を受けた労働者に死刑を求刑した。被告側弁護士は公判で、労働者117人は会社側の強い要請により何の証拠もなしに違法かつ不正に監禁されていると強硬に主張し、裁判所はこの主張を支持した」

「私たちは、すべての判決を不服として上訴するつもりで、上位裁判所で正義を確保する自信がある。有罪判決を受けた労働者13人を殺人に関連づける証拠はない。忘れてはいけない重要な点は、彼らが組合指導者だったこと。したがって、これは明らかに州が彼らを狙い撃ちして仕組んだ事件だ」

 アプールヴァ・カイワール・インダストリオール南アジア地域事務所所長は言う。

「全員が組合役員だった13人の労働者が地方裁判所で終身刑を言い渡されたことに、私たちは深く心を痛めている」

「労働者117人に対する無罪判決は、労働者がこの事件に不当に連座させられたことを明確に証明している。マルチ・スズキ労働者は、憲法に定める結社の自由に対する権利を主張したために代償を払わされている。経営陣と州当局が労働者の要求に大人として対応していれば、このような事態は完全に避けることができただろう。高裁における労働者側の上訴が労働者に公正な裁きをもたらすよう願っている」

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