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第67号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2017年5月31日)

EUはバングラデシュに労働法違反に対する責任を負わせよ

2017-05-10

衣料産業で働くバングラデシュの労働者

 グローバルな労働組合は欧州連合に対し、バングラデシュ持続可能性コンパクトを評価するために5月18日にダッカで開かれる重要な会合に先立って、バングラデシュに労働法違反に対する責任を負わせるよう要求している。

 このコンパクトは、2013年4月24日にラナ・プラザ工場崩落で1,100人以上の労働者が死亡したあと、衣料産業の労働権と工場の安全性を改善するために、欧州連合(EU)とバングラデシュ政府、米国政府、カナダ政府、ILOが締結したものである。

 しかし、それから4年後の痛烈な評価で、インダストリオール、ITUC、UNIをはじめとするグローバルな労働組合は、バングラデシュの労働権が悪化の一途をたどっていることからコンパクトの実績を厳しく非難した。

 組合側は今月発表された文書で次のように述べている。
「要するに、持続可能性コンパクトが締結され、労使関係の改善に向けた国際支援に数百万ドルが寄付され、ブランド数社が努力を払っているにもかかわらず、継続的な対話機構が破綻していることは明白であり、政府は400万人以上の衣料労働者と他の部門のそれ以上多くの労働者の状況を改善するために、ほとんど何もしないだろう」

 さらにグローバル・ユニオンは、EUがバングラデシュのGSP資格の調査を開始し、一定の労働基準を満たしていることを条件にヨーロッパとの貿易特恵を与えるよう要求している。

 バングラデシュ政府は毎年、コンパクトの約束を守っていない。この状況は、昨年12月に少なくとも35人の労働組合活動家と労働者が独断的に逮捕・拘留されたことによってさらに悪化した。1,600人を超える衣料労働者が解雇され、組合幹部が警察に脅迫・威嚇された。インダストリオールのキャンペーンは、拘留者の釈放を確保するのに役立ったが、起訴はまだ取り下げられていない。

 この評価の結果、結社の自由と団体交渉に関するコンパクトの約束が守られておらず、組合登録全体の半分が拒否されていることも分かった。さらにバングラデシュ政府は、コンパクトに定める必要な人数の工場監視員をまだ雇っていない。その一方で、船舶解撤場となめし革工場の危険な労働条件をめぐる組合の苦情を一貫して無視している。

 ジェニー・ホルドクロフト・インダストリオール書記次長は次のように語った。
「欧州連合はバングラデシュの最も重要な貿易相手国だ。この国の労働者・労働組合を取り巻く状況の悪化を看過してはならないし、看過することもできない。バングラデシュの対EU特恵貿易資格に関する調査は、バングラデシュ政府に行いを改めさせる強力なメッセージを送ることになるだろう」

評価を読むには下記をクリック:
http://www.industriall-union.org/sites/default/files/uploads/documents/2017/BANGLADESH/the_failure_of_the_bangladesh_sustainability_compact_2017.pdf

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