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第96号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年10月31日)

フランス系自動車サプライヤーがトルコで組合つぶし

2019-10-25

フランス系自動車サプライヤー、セーフ・グループのトルコ子会社セーフ・デモ・プラスチックは、トルコの自動車部門の中心地ブルサ市で、同国のインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織ペトロール・イスの組合員に対して大規模な組合つぶし戦略を実施している。

石油・化学・ゴム労組のペトロール・イスは、6月中旬にセーフ・デモ・プラスチックの労働者約400人の大多数を組織化した。これはトルコ労働省によって公式に認定された。

同社の現地経営陣は根拠もなしに裁判所で労働省の認定に異議を申し立て、ペトロール・イスは団体交渉代表権者になるに十分な過半数を確保していないと主張した。これは団体交渉を先送りするためにトルコの使用者が利用するごくありふれた戦術である。

この期間、セーフ・デモ・プラスチックは道理に合わない理由でペトロール・イスの組合員6人を解雇した。しかし、ペトロール・イスとインダストリオールにとって、組合加入が理由であることは明らかだった。解雇された労働者全員が非常に活発な組合員であり、組織化キャンペーンで重要な役割を果たしたからである。

インダストリオールは、平和的解決を見いだすために現地経営陣と本社に接触した。フランスのインダストリオール加盟組織FCE-CFDTも、ペトロール・イスの組合員を支持して連帯行動を起こした。

ペトロール・イスとセーフ・デモ・プラスチックは何度かやりとりし、建設的な労使関係と社会的対話を生み出そうと試みた。インダストリオールはそれらの会談に立ち会った。その過程で深まった共通の理解に従い、現地経営陣は、労働組合の認定に異議を唱える訴訟を取り下げると同時に、労働協約に向けたプロセスを開始することになった。

しかしその後、同社は約束を破り、ペトロール・イスとの対話を拒否した。インダストリオールはセーフ・デモ・プラスチックの主要顧客に連絡し、デューデリジェンスを実施するとともに、同社が労働組合権を尊重してペトロール・イスを承認するよう確保することを求めた。

セーフ・デモ・プラスチックは依然、一対一の会合でペトロール・イス組合員を脅して組合をやめさせようとしており、最終的には組合の排除を目指している。

先ごろ組合員が職場に集まってデモを行い、権利の承認を要求した。要求の内容は、セーフ・デモ・プラスチックによる訴訟の取り下げと団体交渉の開始、解雇された組合員の復職、組合脱退を狙った労働者いじめの根絶である。

その間に、トルコのセーフ・デモ・プラスチック経営者が、「労働組合権の行使の妨害」に関連するトルコ刑法第118条の違反で、ブルサ市の治安判事裁判所により6カ月の実刑判決を言い渡された。この決定は、セーフ・デモ・プラスチックが労働者の基本的権利を侵害したことを示している。

「フランス系企業がトルコの事業で労働者の基本的権利を侵害するとは恥ずべきことだ」とケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は述べた。

「インダストリオールは加盟組織ペトロール・イスとともに、建設的な対話によって平和的解決を見いだすために可能な限り努力してきた。会社側が同様に対応しないようなので、私たちは正義を実現するまで闘い続ける」

フランスを拠点とするセーフ・グループは自動車関連の活発な2次サプライヤーで、フォルシアなどの1次サプライヤーに自動車用の安全部品や装備品を供給している。フランスに2カ所、チェコ、トルコ、ブラジル、アメリカ、メキシコに各1カ所の生産施設がある。

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