広報ニュース

第108号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2020年7月15日)

ドイツ現代で組合つぶし

2020-07-03

6月末にドイツ・フランクフルトの地域労働裁判所で、1人の組合員が、現代研究開発センターの労働者、労働組合員および従業員代表委員会メンバーとしての自らの権利を擁護した。

彼は献身的な労働組合員であり、従業員代表委員会メンバーである。今回の一件は現代が、2003年3月にドイツの現代自動車ヨーロッパ技術センター(HMETC)で雇用されたこの設計者を排除しようとするさらなる試みだった。

裁判の結果、両当事者は和解した。労働契約は2021年12月31日まで失効せず、この組合員は退職金を受け取る。

「個人的には、この和解は容認できる。しかし、労働者の権利の観点からは、裁判所が判決を下すよりも和解を選んだことは残念だ」とゲオルク・ロイテルト・インダストリオール自動車担当部長は言う。

「彼を窮地に追い込んで最終的には排除しようと圧力をかけ続ける現代の組織的な画策は成功した。企業が、しばしば専門法律事務所の支援を受けて、組合つぶし戦術を取ることがますます簡単になっているようだ」

今回の訴訟は、この組合員が自身を解雇しようとする会社側によるいわれもない非難と闘うために、この韓国系自動車メーカーを相手取って起こさざるを得なかった2回目の法的紛争だった。

現代の行動はこの個人的な事件にとどまらず、ドイツの自動車労働者の大多数を代表するIGメタルに対する侮蔑でもある。現代は対話も対立も回避するために、シーメンス経営陣の支援で設立された黄色労働組合AUBを後押ししている。

« 前のニュース  次のニュース »