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第116号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2020年11月30日)

電力労組が相互支援を誓約

2020-11-27

<JCM記事要約>

  • 11月25日にオンラインで開催された電力ネットワーク会議にて、世界中の電力労働者を代表する労働組合員が参加し、パンデミック下で仕事を続けた経験を共有するとともに、電力部門の傾向をめぐり議論を行った。
  • パンデミック下でも電力部門は需要は減少せず、労働者は必要不可欠とみなされている。また将来に向けては、ピーク需要に備えてエネルギーを蓄積するべく、バッテリーやエネルギー貯蔵システムの開発への大規模投資などが予想される。
  • インダストリオールは、バッテリーサプライチェーンを組織化するための活動を紹介し、電力労働者がそのネットワークに加わることが重要であり鉱業の川上のサプライチェーンを精査して組織化することが欠かせない、と強調した。

※インダストリオール・JAF共有記事

 

世界中の電力労働者を代表する労働組合員60人以上が11月25日、パンデミック下で仕事を続けた経験を共有するとともに、電力部門の傾向をめぐり議論し、支え合って行動するためにオンライン会合を開いた。

この電力ネットワーク会議では、カナダのグウェン・ファレル部門副共同部会長が開会の挨拶に立ち、パンデミックを受けて一般の人たちの間で一斉に連帯が生まれている状況について語り、お互いに助け合う必要があると念を押した。

ディアナ・ジュンケラ・キュリエル・インダストリオール・エネルギー担当部長が、パンデミック下における電力部門の状況について話した。ロックダウンにもかかわらず、電力の世界的需要は今年2%しか減少していないため、この部門は他の部門ほど大きな影響を受けていない。電力労働者は必要不可欠とみなされており、在宅で任務を果たすことができない人々は、ロックダウン下でも出勤しなければならなかった。エンジーやエネルなど、インダストリオールがグローバル枠組み協定を締結している会社も含めて、いくつかの企業はうまく対応し、全世界で社員全員に生命保険と健康保険を提供、具体的な安全対策を導入した。

ジュンケラは、この部門における将来の傾向について話した。電力はより多様なエネルギー源、特に太陽光エネルギーによって生産されるようになり、電力網は供給の変化に対処するために柔軟性を高める必要がある。そのためには大規模なインフラ開発が必要であり、組合は政府・企業に圧力をかけてエネルギーの未来に投資させなければならない。

特に、グリッド能力の大幅な拡大と、ピーク需要に備えてエネルギーを蓄積する手段が必要とされる。これにはバッテリーやエネルギー貯蔵システムの開発が含まれる。考えられるシナリオとして、エネルギー企業によるバッテリーへの大規模投資や、需要が低い夜間に充電される電気自動車の能力向上の利用が挙げられる。

これを受けてオーストラリアのマット・マーフィーが、これまでの経験から、組合が全国送電線網で強固な基盤を確保することが重要だと分かったと述べた。スペインのヘスス・クレスポ・トーレスが、企業が再生可能エネルギーに移行しているが、この移行の社会的側面を確保するのは組合の責任だと指摘した。スペインの代議員たちは、スペインで炭鉱や火力発電所が閉鎖されたこと、労働者にとって公正な移行を保証するためにスペイン政府および企業と共同で優れた協定を取り決めたことを話した。

フランスの組合代議員は、EDFとエンジーの分離売却や組合が11月26日に起こした共同行動について話し、欧州委員会、フランス政府および企業に行動を要求した。世界中から集まった代表がフランスの労働者との連帯を表明し、多くの代議員が自分たちも同じような問題に直面していると述べた。

グレン・ムプファン・インダストリオール鉱業担当部長が、電力と鉱業とのサプライチェーン関係に触れ、コロンビアのセレホン鉱山の事例を挙げた。この鉱山では、労働者が劣悪な新条件の押しつけに反対して、80日近く前からストを実施している。この石炭は主にヨーロッパとトルコに発電用として輸出されている。

ケマル・ウズカン書記次長が、インダストリオールがバッテリーサプライチェーンを組織化するために実施している活動と、電力労働者がそのネットワークに加わることの重要性について語った。

「バッテリーの重要性が高まっているため、鉱業の川上のサプライチェーンを精査して組織化することが欠かせない」と書記次長は述べた。

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