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インダストリオール・ニュース2013年第1号(2013年1月1~24日)

メキシコ行動デーの準備

2013-01-17

 2月18~24日の2013年メキシコ行動デーを控えて、世界中で行動の準備が続いている。メキシコの首都では、2月19日に全国組合が国際組織や北米の労働組合員とともに行進する予定で、この週には全国でさまざまな行動が計画されている。

 行動週間中に、インダストリオール加盟組合は運輸労働者などとともに自国のメキシコ大使を再び訪問し、以下に関する措置を要求する。

●保護協約に関する係争中のILO提訴第2694号

●パスタ・デ・コンチョス事故に対する公正な措置

●最近の退行的な労働法改革の拒否

 メキシコの民主的労働組合が関与する現在進行中の主な紛争の1つは、シウダードアクーニャのフィンランド系多国籍自動車部品メーカーPKCで繰り広げられている。同社では、全国鉱山労組ロス・ミネロス第307支部の組合員11人が1月14日、激しい組合つぶしキャンペーンに抗議する6日間のハンストを終了した。

 2月PKCアルネセスで新たな職場投票を実施するという確約をロス・ミネロスが取り付けたため、このハンストは中止された。これに先立って実施された10月18日の選挙は経営側による威嚇・脅迫によって妨害され、ロス・ミネロスは黄色労働組合CTMに僅差で敗れた。この職場が自由かつ民主的な選挙でロス・ミネロスを選出することは明らかである。ハンスト参加者は2012年12月14~20日に不当解雇され、この間にPKCアルネセス経営陣は、職場の組織化に関与した労働者122人を強制的に退職させた。この122人の労働者を直ちに復職させなければならない。

 新しい職場代表選挙の日程は1月31日の会合で決まる。国際連帯行動は目下、10月の選挙前に経営陣が地方当局や雇われた暴漢と全面的に共謀して加えた弾圧の再発防止の確保に焦点を絞っている。同社は10月の選挙前に地元のテレビ、ラジオ、新聞で展開された大々的なメディア・キャンペーンにも出資し、ロス・ミネロスの評判を傷つけた。

 労働者たちは、職場の組織化とロス・ミネロス第307支部の正式結成を目指して4年前から闘っている。PKCアルネセスで労働者の権利が日常的に侵害されている事例の数々を見れば、経営側が工場における民主的な代表的労働組合の結成を恐れている理由が分かる。黄色組合CTMの監視下で、経営側は1日100メキシコ・ペソ(6ユーロ)未満の低賃金しか支払わず、休憩5分の1日10時間労働という違法な長時間勤務を実施し、労働者の休暇その他の給付を侵害していながら、何の罰も受けていないのである。

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