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インダストリオール・ニュース2013年第2号(2013年1月31日~2月11日)

IGメタルとユナイトで組合員数が増加

2013-01-31

 インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のIGメタルとユナイトは2012年の組合員数増加を発表、IGメタルは1万8,000人、ユナイトは5万人増えた。ユナイトは1月30日、イギリスが景気の二番底に突入し、政府が反労働組合姿勢を取っているにもかかわらず、2012年に組合員数が5万人以上増えたと発表した。

 公共部門削減と民営化、反組合的な政府の政策を背景に、ユナイトはバス/フェリー部門、自動車産業とそのサプライチェーン、航空宇宙産業、派遣労働者に大きく依存している食料・飲料会社、それに公共部門で大きく組合員数を伸ばした。レン・マクラスキー・ユナイト書記長は、「ユナイトは、この政府の苛酷な経済・社会政策に対抗する労働者の先頭に立っている」と述べた。マクラスキー書記長は、ユナイトが2013年も引き続き組織化に焦点を当てることを約束している。ユナイトの組合員数は150万人。

 ドイツでは、IGメタルが2013年1月22日、2年連続で組合員数が増え、今回は1万8,000人増となったと発表した。特に若い新規組合員数が4.5%伸び、27歳未満の組合員数が22万3,000人になった。IGメタルは、この増加は企業との労働協約交渉に組合員を積極的に関与させる戦略の成果だと述べた。同労組は交渉で影響力を行使し、派遣労働者の利用制限などの問題に取り組んでいる。

「低賃金部門の増大を何としても阻止する必要がある」とベルトホルト・フーバーIGメタル会長は述べ、今やドイツでは従業員4人に1人が不安定雇用に就いていることを改めて強調した。

組合員数226万3,707人のIGメタルは、ドイツ最大の組合としての地位を固めた。

 

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