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第130号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2021年7月2日)

フェミニスト・ストライキ2021――尊重! 賃上げ! 年金増額!

2021-06-15

【JCM記事要約】

  • 2021年2月、スイス連邦レベルにおける女性の選挙権・参政権50周年が祝福された。2019年6月には、1991年6月のフェミニスト・ストライキを再現し、50万人以上の女性が平等の拡大を求めて街頭に繰り出した。
  • 50年が経過した今でも、男女間の賃金格差が拡大している他、性差別主義と女性に対する性的暴力の構造的問題もある。さらに、パンデミックにより、女性は最前線に立っているのにもかかわらず、低賃金で不安定な状況に置かれている。
  • インダストリオール・サンチェス書記長は、平等を求め、資本主義的な父権制に反対する闘いにおいて、スイスの加盟組織を支援する、とした。

 

2021年6月15日:私たちは今年2月、スイス連邦レベルにおける女性の選挙権・参政権50周年を祝った。女性は、もはや第二級市民ではなくなった。50年後の今、女性が二級労働者として扱われないようにするために、私たちはまだ結集しなければならない。
                                                      

「男女には同一労働同一賃金の権利がある」。この権利は1981年以降スイス憲法に明記されている。だが、

  • スイスでは、女性の所得は男性より19%少ない。
  • 定年に達したとき、女性が受給する年金は男性より3分の1少ない。
  • 保育面の解決策が現在より安い価格で利用できれば、働く母親の70%が経済活動の拡大を選ぶだろう。

フェミニスト・ストライキ――2021年6月14日、ジュネーブ

2019年6月、50〜100万人の女性が平等の拡大を求めて街頭に繰り出し、1991年6月14日のスイス初のフェミニスト・ストライキを再現した。

女性の意見はまだ聞き入れられていない。

パンデミックの結果、女性は最前線に立っていながら、しばしばあまりに低い賃金で、十分な人員が配置されず、不安定性が広く見られる状況下で働いていることが明らかになった。

男女間の賃金格差が広がっている。現在、女性は男性と比較して午後3時19分に賃金支給がストップしている。2019年には3時24分だった。

6月9日、国民議会は女性の定年を65歳に延長する案に大差で賛成した。これは賃金格差の根絶によって是正できるのだから、女性に年金制度改革の代価を払わせることは受け入れがたい。

これに加えて、性差別主義と女性に対する性的暴力の構造的問題がある。

スイスの労働組合はフェミニスト・ストライキに参加しており、6月14日に動員を要求している。

UNIAにとって、これは女性が遂行している必要不可欠な仕事を再評価し、女性の権利に対する攻撃を阻止するチャンスであるだけではない。同労組は創設以来初めて、指導部で女性が過半数を占めている。

SYNAは、13カ月目の賃金、休憩の保証、生活賃金を要求している。これらは多くのサービス部門労働者にとって決して所与の条件ではない。

「2019年の強力なフェミニスト・ストライキは非常に重要だった。数ある業績の中で、このストはILO第190号条約の採択を求める強力な運動の一部であり、2019年6月21日にジュネーブで実施された。この強力な動員にもかかわらず、スイスの女性労働者を取り巻く状況は進歩どころか退行している。インダストリオールは、今すぐ平等を求め、資本主義的な父権制に反対する闘いにおいて、スイスの加盟組織を支援している」とヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。

 

          

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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