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第140号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2021年12月27日)

インダストリオール新指導部、初の執行委員会を開催

2021-12-16

【JCM記事要約】

  • 12月15日、インダストリオールの執行委員会はオンラインで開催され、新指導部の体制と責任分担等が説明された他、第3回世界大会で採択された決議に基づいて取った行動の検討、先立って開催された女性委員会の報告等がされた。
  • 執行委員会では、不平等に関する世界行動デーの概念を開発し、加盟組織に提示する任務を課すことに合意した。今後、執行委員会は年に2回(バーチャル会合、対面会合各1回)開催されることとなり、次回2022年6月の執行委員会では世界行動デーを実施するかどうかが決定される。

 

2021年12月16日:12月15日にオンラインで開催されたインダストリオール・グローバルユニオンの執行委員会で、執行委員とオブザーバーは、前途に待ち受ける課題に取り組む万全の態勢を整えるために、重点を置く必要のあることは何かについて議論した。
                                                      

ドイツの組合IGメタル出身のイェルク・ホフマン会長が開会の辞を述べ、世界で不平等が悪化している現状について話し、グローバル・ユニオンが結集して強い連帯の力を形成していることを強調した。パンデミック発生からほぼ2年が過ぎた今もなお、この会合をオンラインで開催しなければならないという事実は、世界政策の失敗を示している、と会長は述べた。

「正常な状態に戻る唯一の方法は、世界中のすべての人が公平にワクチンを接種できるようにすることだ」と会長は付け加えた。

新指導部は9月の第3回インダストリオール大会で選出されたことを踏まえ、アトレ・ホイエ書記長は新指導部の体制と責任分担を説明した。インダストリオールは、新しいアクション・プランに沿って、グローバルな組合連帯に焦点を当て、社会的公正、平等、公平、それに万人の適正な生活水準を確保するために準備する必要がある。

執行委員会は、9月の第3回インダストリオール世界大会で採択された決議に基づいて取った行動を検討した。パンデミックとグローバル・サプライチェーンの複雑化は、組合が統一戦線を張る必要があることを示している。大会は他の労働組合組織との協力に関する決議を可決し、インダストリオール・ヨーロッパ労働組合や他のグローバル・ユニオンなどの組織と効果的に協力するための詳細なプログラムが発表された。

ケマル・ウズカン書記次長が、インダストリオールがミャンマーの軍事政権に対する包括的経済制裁を要求し続ける中で講じられた措置について、参加者に最新情報を提供した。この要求は、エネルギー・鉄鋼・衣料産業の多国籍企業との一連の会合・連絡ならびにマルチステークホルダー・イニシアティブで行われている。

女性委員会の共同議長を務めるイラク電力部門従業員一般労組のハシュメヤ・アルサーダウィが、先週開催された女性委員会の報告を行った。ジェンダー賃金格差の解消、社会的対話の強化、仕事の未来に関する討議への女性参加の確保が優先課題である。

インダストリオール、加盟組織および仕事の世界における不平等、性差別、女性蔑視およびジェンダーに基づく暴力の根絶を求める大会決議に関して、クリスティン・オリビエ・インダストリオール書記次長が、ジェンダーに基づく暴力とセクシャル・ハラスメントは相変わらず多くの女性労働者と組合の現実でもあると強調した。

2019年の女性大会で、女性たちは所属組合に対し、変化をもたらす主体になり、職場と社会全体で差別を永続させている固定観念と闘うよう求めた。クリスティン・オリビエは加盟組織に、職場と組合でジェンダーに基づく暴力と闘うために2017年に行われた重要な誓約を想起させ、この問題を深刻に受け止めるよう執行委員会に求めた。

包括性と能力強化は組合で若年労働者の居場所を確保する鍵である。インダストリオールは組織として、後進を育てて第2レベルの指導部を構築しなければならず、そのためには若年労働者を取り込むしかない。

世界中で不平等を削減することの重要性に世間の注目を引きつけるために、インダストリオールと加盟組織はどのように世界行動デーの概念を活用すべきかについて、有意義な議論が行われた。執行委員会は、書記局に、不平等に関する世界行動デーの概念を開発し、2022年第1四半期に加盟組織に提示する任務を課すことに合意した。来年6月1日の執行委員会で、この行動デーを実施するかどうかを決定する。

代議員は、新指導部への信頼と、ともに課題に立ち向かう組織の強さへの信頼を表明した。パンデミックの状況が許せば、今後の執行委員会は年2回(バーチャル会合、対面会合各1回)開催される。

                            

 

 

 

 

 

 

 

 

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