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第142号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2022年3月8日)

メキシコのゼネラル・モーターズ労働者、新しい組合代表を選出

2022-02-01

【JCM記事要約】

  • ゼネラル・モーターズのメキシコ工場の労働者が、本日から2日間にかけて新しい組合代表を選出する。同工場では、旧組合が締結した労働協約の投票に対して昨年8月に労働者が反対票を投じており、新組合を選出する運びとなっていた。
  • インダストリオールは、労働者自身が代表を選出して適切な協約締結へ向けた労働改革プロセスが行われることを歓迎し、引き続き結社の自由を求める闘いにおいて同工場労働者への支援を表明した。

 

2022年2月1日:今日と明日、ゼネラル・モーターズのメキシコ・シラオ工場の労働者約7000人が新しい組合代表を選ぶ。この代表は会社側と新しい労働協約について交渉する。
                                                      

2021年8月、メキシコの労働改革プロセスの一環として定められた投票で、労働者たちは、メキシコ労働組合連盟(CTM)傘下の旧ミゲル・トルヒーヨ・ロペス組合が締結した労働協約を拒絶、「同労組はGM側に立っており、労働者の利益よりも会社の利益を優先している」と非難した。

労働者が旧協約に反対票を投じた結果、今度は新組合を選ぶための選挙が行われる。

アメリカ労働総同盟産別会議(AFL-CIO)はGMとメキシコ労働当局に対し、アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)とメキシコの労働改革の定めるところにより、投票中と投票後に公正かつ自由な選挙プロセスを確保するよう促した。

米州全域のインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の組合員で構成されるGM労働者の地域ネットワークが述べているとおり、すべての労働者に、民主的に選ばれた組合によって代表され、自由で公正な団体交渉プロセスを享受する権利がある。

投票プロセスの透明性を確保するために、メキシコ政府と米国政府は、国際労働機関(ILO)、メキシコの国家選挙機関(INE)および国家人権委員会のオブザーバーが立ち会うことに合意した。

連邦調停労働登録センターとの合意により、4組合が選挙に立候補する。

その1つは自動車労働者の全国組合(SINTTIA)で、GM労働者の地域ネットワークに支持されており、前協定に反対票を投じた活発な独立系GM従業員が結成した組織である。

その他3組合はCTM系列で、自動車輸送・建設・自動車・自動車部品・類似産業の労働者・従業員の全国組合、自動車・金属産業労働者の全国組合、産業・貿易・サービス全国組合の「Carrillo Puerto」である。

インダストリオールは、労働者が指導者を選び、雇用協定に加わる道を開いた労働改革プロセスを歓迎する。このプロセスを見守っており、他のGM関連加盟組織や労働者とともに、透明な投票を要求し、結社の自由を求める闘いにおいてシラオ工場労働者への支援を表明したい。

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