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グローバルな安全衛生の取り組みが成果を達成

2013-03-11

 インダストリオール・グローバルユニオンは3月4~7日、メキシコにおいて、2009年にアルセロール・ミッタル合同グローバル安全衛生委員会(JGHSC)が訪問した同社ラサロ・カルデナス鉄鋼工場を再び視察、大きな変化を確認した。

 今回のアルセロール・ミッタル・ラサロ・カルデナス鉄鋼工場再訪は、国際連帯が効果を上げている実例を確認する絶好のチャンスとなった。2009年にアルセロール・ミッタル合同グローバル安全衛生委員会(JGHSC)が訪問した同工場では、基準が大きく変化した。まだ改革の途上ではあるが、現場の成果は印象的で、これがJGHSCの支援を受けてロス・ミネロスと現地経営陣が努力した成果であることを認めなければならない。

 初回訪問の成果の1つは、ロス・ミネロスと全米鉄鋼労組(USW)による安全指導計画の策定だった。両組合には、特にロス・ミネロス指導者のナポレオン・ゴメスに対する情け容赦のない攻撃を受けて、緊密に協力してきた長い歴史がある。この計画には定期的な現場再訪、資源の共有、教育交流が盛り込まれ、そのおかげで両組合が強化された。  USW第1地区のシャーマン・クラウダーは、5年前からラサロ・カルデナスを視察してきた。その間に両組合がこの経験から利益を得る様子を目にしており、次のように語った。「この成果とロス・ミネロスとの関係を誇りに思う。この現場は訪問するたびに改善している。私たちの支援は変化への勢いを保つうえで役立っている」

 次の交流は4月の予定で、USW組合員100人以上がラサロ・カルデナスでの追悼集会に出席する。その際、JGHSCメンバーも現場を再訪し、安全講習を実施して引き続き連携強化に取り組む。

 ラサロ・カルデナスでの安全衛生主導チーム会合(HLST)の一環として、参加者が現場を視察して進展を確認した。結果は全体として良好だったが、いくつかの改善分野が確認された。例えば、機械の絶縁、ラダーバックチェアーの設置、個人用保護具の継続使用などである。

 ロス・ミネロス地方組合のプルデンシオ・ペレス・チャベス書記長によると、同労組は今年中に会社側と新規協約交渉に入る予定だ。同労組はすでに交渉の準備を始めており、メキシコ世界行動週間の支援行動も終えたばかりである。 アルセロール・ミッタル・ラサロ・カルデナスはメキシコ最大の鉄鋼工場で、溶鉱炉とアーク炉の両方を装備。およそ6,500人が働いており、大多数がロス・ミネロス組合員である。

 アルセロール・ミッタルJGHSCの継続的努力にもかかわらず、同社では2012年に30人の死者が出た。ロブ・ジョンストンJGHSC共同議長は次のように述べた。「死亡事故ゼロを達成するまで満足することはできない。改善の余地があると分かっている分野を積極的にターゲットにしていきたい。何があっても、その目的を早期に達成する。これは労働者の命を救うための活動だ」

 

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