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ベルギーのキャタピラーでスト予告

2013-03-07

 ベルギーのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織であるキャタピラー労組は、合計3,700人が働くシャルルロア近郊のキャタピラー・ゴスリース工場で1,400人の雇用(生産労働者1,100人と管理スタッフ300人)を削減するという会社側のレイオフ計画発表に強く反対している。加えて経営陣は、190人の臨時契約を更新しないと述べている。

 ベルギーのキャタピラー労組はキャタピラーの措置に憤慨している。「記録的利益を上げ、政府交付金と地域補助金を受けている企業が、これほどの規模のレイオフを発表するとは恥さらしだ。職を失う労働者だけでなく、数千人の家族の将来が人質に取られている」と組合は共同声明で述べている。

 経営側の今回のレイオフ計画の発表を受けて組合側は、同社の再建計画に対抗する共同戦略策定に向けて、キャタピラー工場だけでなく下請業者の労働者・労働組合も含めた大規模な共同戦線を張ることの重要性を強調している。「工場の持続可能性を確保するための社会的対話を支持するが、組合側の意見が聞き入れられなければ、方針を変更して断固たる処置を取る」と組合代表は警告した。3月7日(木)に経営側との会談が予定されている。

 ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長はゴスリースの労働者に連帯の書簡り、その中で、「目前の経済問題に取り組まなければならないにしても、雇用や社会的給付を犠牲にしてはなりません。労働者を互いに対抗させたり、アウトソーシングで脅したりすることも許されません。実体経済を守り、産業を擁護・促進しなければなりません」と述べた。

 シャルルロア工場はキャタピラーにとってヨーロッパの主要生産拠点で、欧州市場向けに掘削機を製造する地域有数の使用者だ。キャタピラーの計画には中身がなく、未来の保証をいっさい提供していない、と組合側は言う。組合共同戦線の優先事項は、この「社会的攻撃」を阻止できそうなあらゆる手段を検証することである。組合側は無制限ストを予告した。

 

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