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インダストリオール指導部がコロンビア大使と会談

2013-03-04

 インダストリオール指導部は3月4日にジュネーブでコロンビア大使と会談し、コロンビアの労働組合員が直面して

コロンビア大使(中央)に要請書を手渡すライナ書記長(左)とロペス書記次長

いる重大な人権・労働組合権侵害について提起した。ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長とフェルナンド・ロペス書記次長、スザンナ・ミラー権利担当役員が、ジュネーブで国連コロンビア政府代表部のアリシア・ビクトリア・アランゴ・オルモス大使と会談した。

 インダストリオール代表は、ここ数カ月間に発生した加盟組織に対する重大な侵害について深刻な懸念を表明した。例えば、2012年12月に統一労働組合(USO)組合員が殺害され、テナリス労組指導者が殺害の脅迫を受け、2012年11月にはシントラカルボンの指導者と交渉委員が交渉開始後に脅迫された。ユルキ・ライナ書記長は大使に、コロンビア政府がこれらの問題に取り組んでいないことを指摘し、本格的な組合員保護対策を求めた。

 アリシア・ビクトリア・アランゴ・オルモス大使は提起された問題を承知しており、暴力の蔓延を認識していたが、これは労働組合員だけの問題ではなく全国民の問題だと主張。コロンビア政府による対策実施で進展が見られ、労働組合は過去15年間に大きな成長を遂げた、と大使は述べた。残念ながら、これまでの報告によると、コロンビアは今なお労働組合員殺害件数が世界で最も多く、刑事免責の問題も依然非常に深刻である。

 「大使は私たちが政府に提起した問題に取り組むと約束した。引き続き進展を見守っていく」とユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は述べた。ある程度の進展があったが、労働組合運動に対する根強い暴力がコロンビアに災いをもたらし続けており、組合員は殺害や脅迫の犠牲になっている。これらの犯罪の捜査に努力が払われているものの、労働組合組織が報告した事件の大多数が未解決のままである。「コロンビア大使と激しくはあったが率直に議論した。今後ともコロンビアの労働者を支援し、政府に労働者の権利を保護させるために闘う」とフェルナンド・ロペス・インダストリオール書記次長は述べた。

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