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第153号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2022年12月26日)

アルセロール・ミッタルで組合が対話を要求

2022-09-13

【JCM記事要約】

  • 9月6日~7日に開催された、アルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワークのオンライン会合に18カ国から70人以上の労働組合員が参加した。会合では、同社との社会的対話に関して議論が行われた他、安全衛生に関しては、死亡事故の増加を受け、合同グローバル安全衛生協議会の活動を強化・最適化する必要があるとの合意がなされた。
  • インダストリオールのマティアス素材金属担当部長は、インダストリオールは同社が社会的対話を開始することを期待しており、そのためにもGFAの締結を要求してきた。今般は新しい宣言を採択し会合後にグループ経営陣に提出した、と述べた。

 

2022年9月13日:アルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワークは、9月6-7日のバーチャルミーティングで18カ国から70人以上の労働組合員を集め、社会的対話と安全衛生について議論した。
                                                      

2021年と2022年前半の利益はアルセロール・ミッタル史上最高である。この業績は、ウクライナの戦争によってウクライナ、カザフスタン、またヨーロッパでも生産が妨げられているにもかかわらず達成された。同時に、稼働していない溶鉱炉がますます増えており、労働者はパートタイム失業を強いられて賃金が減っている。

ウクライナのナタリア・マリニュクが開会の辞を述べ、クルィヴィーイ・リーフの絶望的な状況について報告した。参加者は、ウクライナのアルセロール・ミッタル鉄鋼労働者と連帯する意向を再確認した。

同社の社会的対話をめぐって活発に議論した。ブラジルの加盟組織が、組合や職場委員と対話を始めようという現地経営陣の意欲の不足を指摘した。欧州のいくつかの加盟組織は、経営側が代議員数の大幅削減によって欧州従業員代表委員会を活動不能に追い込もうとしていることについて不満を述べた。南アフリカでは、今年に入って激しい争いが繰り広げられていたが、賃金・労働条件改善を求めるストに関して裁判所がインダストリオール加盟組織に有利な判決を下した結果、ようやく終息した。

執行副社長兼人事責任者のバート・ウィルと後任のステファニー・ウェルナー=ディーツを代表とする経営陣が2回のセッションに加わり、質問や発言に対応した。

参加者全員が、安全衛生における最近の展開、特に同社での死亡事故の増加に強硬に異議を申し立てた。合同グローバル安全衛生協議会の活動を強化・最適化する必要があることについて、全員の意見が一致した。

「会合でバート・ウィルとステファニー・ウェルナー=ディーツと会談できてうれしい。組合と対話しようという姿勢を評価する。だが、ブラジルのインダストリオール加盟組織が会合で話してくれたように、ブラジルはじめ多くの国々で同様の姿勢が見られない。同社が全レベルで社会的対話を始めるよう期待する。だから私たちは、繰り返しグローバル枠組み協定を要求している」

「この目的に向けて、私たちはアルセロール・ミッタルの明確なコミットメントによるグローバル構造を求めており、それを必要としている。私たちが求めているのは耳当たりの良い言葉だけではなく、本格的な関与だ!長期目標に従って新しい宣言を採択し、会合後にグループ経営陣に提出した」とマティアス・ハートウィッチ・インダストリオール素材金属担当部長は述べた。

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