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第154号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2023年1月13日)

キャタピラー・ネットワーク、グローバルな連帯の構築に尽力

2022-10-21

【JCM記事要約】

  • 10月19日にキャタピラー・グローバル組合ネットワークのオンライン会合が開催された。同社が組合に対して攻撃的な行動を取ることから各地で紛争が起こっている中、会合ではグローバル組合ネットワークが連帯活動やキャンペーンで効果をあげていることが確認された他、各国の団体交渉や労働条件につても議論された。
  • インダストリオールのクリスティン書記次長は、同社が従業員に対して無礼な扱いをし、誠意を持って行動していないことを批判し、キャタピラー・ネットワークは労働者の代弁機関として経営陣に労働者の意見を聞かせる役目を担っている、と強調した。

 

2022年10月21日:キャタピラー・グローバル組合ネットワークは10月19日、オンライン会合を開いた。この米国系巨大企業には、世界中の事業で組合と労働者、対話に反対する行動を取ってきた過去がある。
                                                      

この組合に対する攻撃的な行動は今、新たなレベルに達した。ネットワークに参加しているほとんどすべての国で紛争が起こっている。

労働組合代表と職場委員は全レベルで軽視されており、この軽視は業界で否定的な基準を定めている。このネットワークは今年、北アイルランドと日本で悪化を確認した。北アイルランドでは労働者の権利が完全に無視され、その結果ストが実施された。

その一方で、このグローバル組合ネットワークは連帯活動やキャンペーンの組織にあたって効果を上げるようになっており、今年の夏、同社が北アイルランドで労働者を虐待した際、このような取り組みが見られた。インダストリオール・グローバルユニオンとUAW、欧州従業員代表委員会(EWC)は、数日のうちに連帯活動を実施し、現場のインダストリオール加盟組織ユナイトを支援した。

これらの具体的な事例だけでなく、参加者は各国の団体交渉や労働条件にも検討を加えた。経営側のさまざまな態度が特に関心の的になった。

チャールズ・(チャック・)ブラウニングUAW副会長の管理スタッフであるトーマス・ウェーバーと彼のチームがネットワークに、米国の企業レベルの最新情勢だけでなく、UAWの状況についても話した。現在のところ、アメリカの各支部が2023年春のキャタピラーとの交渉に備えている。この情報セッションは、UAW副会長のチャールズ・ブラウニング・ネットワーク議長に代わって実施された。

いくつかの話題の中で、同社における半導体不足が代表にとって主要な関心事である。供給を改善できなければ、一部の施設は操業短縮に入るか、受注した機械を納入できなくなってしまう。代議員は、来年の組合ネットワーク直接会合の可能性についても議論した。可能であれば、同じ部門の他の企業別ネットワークとともに新しい環境で開催できるだろう。インダストリオールとUAWは、この可能性を検討して案を練り上げる。

クリスティン・オリビエ・インダストリオール書記次長がネットワーク参加者を前に発言し、多国籍企業との社会的対話に関する立場をめぐってインダストリオールで行われている最新の議論を紹介した。

「キャタピラーは従業員に対して無礼な扱いをし、誠意を持って行動しておらず、これは世界各地の大多数の現場で明白である。私たちは抵抗する。キャタピラー・ネットワークは労働者の代弁機関となり、経営陣に労働者の意見を聞かせる」とマティアス・ハートウィッチ・インダストリオール機械エンジニアリング担当部長は言う。

                      

 

 

 

 

 

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