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第19号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2013年12月)

インダストリオール女性委員会、部門別会合の女性参画を精査

2013-12-12

 インダストリオール女性委員会は2013123日にジュネーブで会合を開き、長い議題に取り組んだ。要点の1つは部門別会合における女性参画の精査だった。女性委員は数字を調べ、改善の余地がかなりあることを確認した。女性委員会は、インダストリオールの会合で女性の出席率が低い状況を是正するために、より抜本的な措置を講じる必要があるとの結論に達した。この結論には、ユルキ・ライナ書記長と続く2日間に開かれた執行委員会も同意した。

 女性委員会が開催されたこの時期、女性と子どもに対する暴力との闘いが16日間にわたって繰り広げられた。この闘いは1365日実施すべきだ。鉱業部門では、地下で働く女性が特に攻撃されやすい。「暴力に対して行動を起こすために優良事例を開発しなければならない。さらに、女性の優先課題を中心に女性を組織化しなければならない。その1つが暴力だ」と、インダストリオールのキャロル・ブルース女性労働者・事務技術職労働者担当部長は述べた。

 ユルキ・ライナ書記長はインダストリオール内部の傾向について報告した。その多くが女性、特にバングラデシュの労働者に影響を与えている。2013年には各地域で女性機構の導入に成功した。書記長は2012年の結成大会で達した政治的合意を読み上げた。次期大会に向けて全レベルで女性代表を改善することが課題である。

 女性代表を妨げる障害の1つは部会長の問題だ。差し当たり、それぞれの部門会議で男女各1人の共同議長2人を選出することで合意している。これは部門別会合における女性代表の改善に向けた小さな一歩となる。インダストリオール本部は登録も管理し、女性が参加していない代表団を拒否しなければならない。また、資金援助の認可にあたってジェンダー・バランスを考慮する。考えられる1つの方法は、大会に適用される規約の文言を他の会合にも適用することだ。先進国も含めてすべての国々に30%の割当人数を適用すべきである。

 部門別の会合、会議およびネットワークの女性代表に関する統計値が発表された。女性委員はこの報告に遺憾の意を表した。2013年には、多くの会合に女性が1人しか参加せず、それ以上に多くの会合で女性出席者の割合が10%に満たなかった。女性委員は、組織全体の監査を実施し、全レベルで女性指導者が出席しているかどうか確認するよう求めた。女性代表の問題を調べるための作業部会も要求する。次の会合にはITUCを招き、ITUC規則がどのようにジェンダー平等に効果を上げているかに関するプレゼンテーションを求める。

 2014年には、さまざまなインダストリオール地域で地域大会が開かれる。地域大会のテーマは「女性労働者:尊厳ある安全な仕事」だ。このテーマに関してそのほかに案があれば、2014215日までに送付されたい。女性を支援する行動案として、エジプトの女性に連帯を表明する予定である。201421日までにエジプトの女性とその闘いに関して詳しい情報を提供し、38日に向けてメッセージを送れるようにする。

 女性委員たちは2015年にオーストリアのウィーンで開かれる世界女性会議に招待された。5月か10月に適当な日程を検討する。会議のモットー案は「女性のリーダーシップで組織機構を変革」である。その他の提案も201431日までに提出のこと。

 生活賃金、不安定雇用、母性保護、暴力に関する進行中の活動について報告が発表された。この会合で行われた長い議論を踏まえて、女性の関心事を公平に扱うには半日では足りないのではないかとの疑問が提起された。こうした諸々の作業によって、大会やその他すべてのインダストリオール活動で女性の出席者を増やすという目標が達成に近づいた。

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