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第24号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2014年4月~5月)

米労働当局、ノベリス社にUSWとの交渉を命令

2014-05-13

 

 米国の全国労働関係委員会は、ノベリスが「重大かつ著しく不当な労働行為」に関与していると判断した。

 

 米国労働分野の最高機関である全国労働関係委員会(NLRB)の事務総長は56日、局委員会に対し、ニューヨーク州オスウィーゴにあるノベリス社のアルミニウム工場で全米鉄鋼労組(USW)を承認し、USWと交渉するよう同社に命令することを求めた。

 

 事務総長の命令を受けて、USW4地区責任者のジョン・シン氏は、「交渉命令を求めるというNLRBの決定は、ノベリス社とアディティア・ビルラ・グループの経営陣に明確なメッセージを送っている――アメリカで雇用を創出する投資は歓迎するが、労働者の基本的な権利を犠牲にしてはならない。私たちはノベリス社に対し、オスウィーゴの労働者と話し合い、公正な協約を取り決めるよう促す」と述べた。

 

 ノベリス社は、インド系アディティア・ビルラ・グループ傘下のヒンダルコの子会社で、昨年2013年12月、12,000万ドルの投資によってオスウィーゴ工場の雇用数を90人増やすと発表した。

 

ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は、「インダストリオールは、ノベリス、ヒンダルコおよびアディティア・ビルラ・グループのすべての組合に対し、ノベリスがオスウィーゴの労働者に敬意をもって接し、直ちにUSWと協約交渉に入ることを要求するよう呼びかける」との声明を発表した。

 

 本年2014年1月にオスウィーゴの労働者の過半数がUSW組合員証に署名した。だが、220日、21日にNLRBが実施した選挙で、労働者は287273USWによる代表に反対票を投じた。しかしNLRBは、選挙の数日前に、ノベリス経営陣が次のような複数の米労働法違反を犯していることを確認した。

 

■組合加入や組合活動、組合支持に関して従業員に問いただした。

 

USWを交渉代表に選んだ場合は工場を閉鎖すると暗に従業員を脅した。

 

USWを交渉代表に選んだ場合は賃金をカットすると従業員を脅した。

 

USWを交渉代表に選んだ場合は労働条件が厳しくなる(強制残業など)と従業員を脅した。

 

USWを選んだ場合は仕事を失うことになると従業員を脅した。

 

■従業員が制服に組合バッジを付けることを禁止しておきながら、反組合的なバッジなどをつけることは許可した。

 

 

■従業員の作業エリアや休憩エリア、掲示板で、組合の嘆願・配布活動の禁止によって選択的・差別的に嘆願禁止規則を強制し、その一方で反組合的な嘆願・配布は許可した。

 

■編集したNLRB書簡を掲示してUSWの評判を落とし、「日曜日の割増賃金復活と従業員が日曜日のプライベートな時間を労働時間として利用する制度に関して、USWが提訴した」と従業員に虚偽の情報を伝えた。

 

USWが罪状を認めれば、同社は日曜日の割増賃金と超過労働手当を取り消さざるを得ないと従業員を脅した。

 

NLRBは以下のとおり結論を下した。

 

 上記のような重大かつ著しく不当な労働行為が見られるため、伝統的な是正措置で、その影響を打ち消して公正な選挙を実施できる可能性はわずかしかない。したがって結局のところ、許可カードによって表明された代表に関する従業員の意向を保護するには、交渉命令を出したほうがよいであろう。

 

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