新着情報(機関会議報告-定期大会)

第61回定期大会(2022年9月6日、東京国際交流館・Web開催)

2022年09月16日

3年ぶりに代議員が会場に集い Webとの併用で開催

2023年度活動方針を審議・決定
役員の一部改選で新たに梅田事務局長が就任

金属労協(JCM)は、2022年9月6日(火)午後13時30分から第61回定期大会を開催した。過去2年は新型コロナウイルス感染拡大防止のためWeb会議システムを使った配信で開催した。今年は感染防止対策を徹底したうえで、東京国際交流館・プラザ平成とWebでの参加の併用(ハイブリッド)開催とした。審議事項では、2022~2023年度運動方針を補強する「2023年度活動方針」を審議・承認した。また役員の一部改選も行い、梅田事務局長の就任を全会一致で確認し、金子議長・梅田事務局長体制の新年度がスタートした。

大会議長団を務めた
金持代議員(左)と平山代議員

大会には招集代議員143名中142名(うち委任状3名)が参加した。女性代議員は5産別で45名(32.4%)が参加、産別関係者30名が傍聴として会場で参加した。また、約70名がYouTubeを通して傍聴した。大会の司会進行役である議長団は、金持史宣(自動車総連)・平山純子(JAM)両代議員が務めた。

 

1.議長挨拶

挨拶する金子議長

冒頭、金属労協を代表して金子晃浩議長が挨拶した。(以下、要旨)

<今後のJCM運動のあり方>
金属労協にしかできない活動、国際活動と人材育成に特化し、その他の活動は限られた人材と財政を前提に、連合との役割分担や各産別の活動の効率化への寄与に鑑みながら、金属産業の持続可能で健全な発展のために資する組織にしていこうという考えである。また、「JC共闘」はこれからも守りつつ、将来的な持続可能性も念頭に置いて、あるべき組織、推進体制の構築をしていく。これからは金属労協にしかできない活動に特化して、連合との役割分担や各産別の活動の高率化にも居することを基本に、金属産業の健全な発展のために資する組織であり続けていけるよう、金属労協の将来像を見据えた重大な決断をした。理解と協力をお願いしたい。
<金属産業政策の推進>
重点政策として位置付けているのが、DX、カーボンニュートラル、適正取引の3点。加えて、人権デュー・ディリジェンスも時宜を得た重要な政策と位置付けている。我々の望む政策を実現するためには、その趣旨に賛同するできるだけ多くの仲間が結集する必要がある。「民間・ものづくり・金属」の観点に立脚し、引き続き金属産業・ものづくり企業の健全な発展と、働く者の魅力を高めていくための政策・制度の実現に向けて取り組んでいかなければならない。
<2023年闘争に向けて>
賃金の底上げ・格差是正の観点に加えて、経済・社会の動向、とりわけ物価上昇に伴う生活への影響を注視していく。また働き方や労働の質の向上に伴う「人への投資」について、適正取引の推進を通じた産業・企業の競争力等の観点も踏まえて、日本経済の好循環にも繋がる取り組みとするべく、幅広い観点から総合的に検討を重ねていきたい。
<最後に>
金属産業のおかれている環境はこの先も大変厳しいことが予測されるが、金属労協に集う仲間の英知を結集し果敢に挑戦し続けていけば、必ずやこの難局を乗り越えていけるものと確信している。新しい時代の礎を築いていくべく、引き続きJC共闘のもと仲間の輪を大事にしながら運動を推進していく。
(→2022.9.6 金属労協第61回定期大会・議長挨拶

2.来賓挨拶

芳野連合会長

松﨑インダストリオール
書記次長

 

来賓の連合芳野友子会長とインダストリオール・グローバルユニオンの松﨑寛書記次長から挨拶を受けた。

 

 

 


3.報告事項

報告事項では、「一般経過報告」(市川事務局次長)、「第52回労働リーダーシップコース開催報告」(第52回級長・下久保JFEスチール京浜労組執行委員)、2022年春季生活闘争「闘争経過報告」(中田事務局次長)、「2022年度会計決算報告」(市川事務局次長)、「2022年度会計監査報告」(三木会計監査)を報告した。
<特別報告>
2022年8月に取りまとめた「人権デュー・ディリジェンスにおける労働組合の対応ポイント」と2022年7月開催の第10回常任幹事会で確認した「第4次男女共同参画推進中期目標・行動計画」(平川事務局長)について報告した。

活動方針を提案する浅沼事務局長

4.審議事項

第1号議案「2023年度活動方針の件」

第1号議案として2022~2023年度運動方針を補強する「2023年度活動方針」(浅沼事務局長)を提案した。加盟5産別から原案賛成の立場で意見・要望が述べられ、それらに対し浅沼事務局長が本部答弁を行った。その後、全会一致で「2023年度活動方針」を承認した。
(→金属労協2023年度活動方針

第4号議案「役員一部改選の件」

すべての議案が全会一致で承認された

第4号議案「役員一部改選の件」について中井役員選考委員長(JAM)から経過を説明するとともに2023年度新任役員の氏名を読み上げ、提案した。新役員の梅田利也事務局長と小嶋美徳常任幹事の就任を全会一致で承認した。
(→金属労協2023年度役員一覧

 

 

その他の議案

以上の審議事項のほかに、第2号議案「2022年度一般会計剰余金処分」、第3号議案「2023年度会計予算」を提案し、全会一致で承認した。

退任役員挨拶

 

今大会をもって退任される2名には金子議長から表彰状が授与された。退任役員は以下のとおり。

 事務局長 浅沼弘一 電機連合
 常任幹事 髙川暢宏 全電線