新着情報(労働リーダーシップコース)

第53回労働リーダーシップコースが閉校(2022年10月29日)

2022年12月10日

第53回労働リーダーシップコースを開催、10月29日に閉校
~21名(うち女性4名)が受講、感染防止対策を徹底し開催~

◆概要
 「時代の求める労働組合の役割」を総合テーマに同志社大学・関西セミナーハウス活動センター協力のもと開催した。今年もコロナ禍での開催のため、募集人員を通常の半数とした。特別講演「経営と人間」では、タカラバイオ株式会社代表取締役社長・仲尾功一氏から、講演を受けた。受講生の多くから「意志あるところに道は拓けるとの言葉に感銘を受けた」との感想が寄せられた。また、金属労協議長・副議長と受講生がテーマごとに分かれて行う特別討論会「金属労協三役と語ろう」を実施した。特別討論会では、討論会委員を中心に「労働組合の存在意義」「若手組合員の参画意識を高める組合活動とは」「労働組合のデジタル化」など日頃組合で抱えている課題など5つのテーマについて三役と語り合った。コース運営においては今年も、マスク着用・手指の消毒・食堂での黙食・抗原検査実施・三密の回避・会議室の換気など、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して行った。第53回コースの受講生は、女性4名を含む21名。その結果、旧西日本コース(現在の労働リーダーシップコース)の修了生は、通算で1,807名となった。旧東日本コース(第1~40回)の939名と合わせて、労働リーダーシップコースの修了生は2,746名となった。

受講生宣誓を読み上げる受講生代表

◆開校式
 2022年10月13日(木)10時から開校式を行った。篠笛(森田玲・玲月流初代)の奏楽で始まり、式辞として香川孝三校長(神戸大学名誉教授)が、コースの意義を述べるとともに、受講生を激励した。植木朝子名誉校長(同志社大学学長)からは「合宿研修で得られる学びへの姿勢やコミュニケーションが今後の皆さんの能力をさらに伸ばしていく糧となる。今回のプログラムが皆さんの充実した学びの時となることを期待する」と激励した。また主催者代表挨拶として金子金属労協議長が挨拶に立ち、「互いの気持ちを共有するのにリモートでは難しいという研究結果もある。目と目を合わせ、同じ空気を吸って、良い経験を積んでいただきたい。また、今後この経験をそれぞれの場で活かしていただきたい」と述べた。来賓の厚生労働省・岸本政策統括官からは「安心・安全に働ける世の中、人生に納得や満足が得られる世の中を築いていけるのも、各職場・現場でのしっかりした労使関係が基礎となっている。良い緊張感で職場の課題を解決する、その積み重ねが企業・産業、さらには社会の成長につながっていると確信している。皆さんのこれからの活躍を祈念する」と激励された。次に関西ブロック・嶋本代表が、続いて、石田光男副校長が挨拶に立ち受講生を激励した。最後に受講生を代表して昭和電線労組中央執行委員・池田晃平さんが受講生宣誓を行い、開校式を終了した。 

 

◆講義(4つの柱に基づく全人格的教育)
 縦:「自分の立つ歴史的背景を学ぶ」、点:「自分の立っている場について学ぶ」、横:「自分の住む世界の拡がりについて学ぶ」、深:「自。分の生きる基礎について学ぶ」、の4つの柱に基づく計12講義を受講した。

◆特別プログラム
 金属労協議長・副議長と受講生が5つのテーマに分かれて討議を行う「特別討論会~三役と語ろう~」や、企業経営者の方からご自身の経験を通じた経営論や人生観など語っていただく特別講演「経営と人間」、京都ならではのプログラム「お茶室体験」、京都の自然に学ぶ「鞍馬山散策」「比叡山登山(※オプション)」など講義以外の特別プログラムも実施した。​​​​

さあ、今日も一日がんばろ~!

座禅を組んで精神統一

交流会での一場面

特別討論会~三役と語ろう~

集大成「ゼミナールまとめ」

初めてのお茶室体験にドキドキ!

◆ゼミナール
5つのテーマに分かれて計4回にわたって議論を重ね、最後に発表を行った。各ゼミナールのテーマは以下のとおり。
香川ゼミ 『労働組合と国際』~人権デュー・ディリジェンスと労働組合としての対応
石田ゼミ 『労働組合と職場』~働き方改革を労働組合の力で
中田ゼミ 『労働組合と社会』~仕事と処遇 納得性のある給与水準
上田ゼミ 『労働組合と企業』~そこに愛はあるんか
寺井ゼミ 『労働組合と働き方』~みんながHAPPYになるため

◆実行委員会
 各ゼミナールから班長を各1名互選し、計5名で実行委員会を編成、実行委員会の中から1名級長を互選する。コースは受講生の主体的な運営を基本とし、実行委員会がその中心となる。第53回コースの実行委員は下記のとおり。
級長:水上佑輔(全本田労連、上田ゼミ班長)
副級長:脇田洋平(シャープ労組東日本支部、香川ゼミ班長)花本靖大(JFEスチール福山労組、石田ゼミ班長)
    野口繁(パナソニックオートモーティブシステムズ労組松本支部、中田ゼミ班長)
    池尻亮輔(パナソニックエレクトリックワークス労組エナジーシステム支部、寺井ゼミ班長)

期間中の思い出と決意を述べる水上級長

◆閉校式
 2022年10月29日(土)朝から出発(たびだち)の集いを行い、受講生一人ひとり、感想を述べ合った。その後、閉校式を行った。式辞として香川孝三校長(神戸大学名誉教授)が「皆さんにはこの2週間、すばらしい能力を発揮していただいた。その能力を今後の活動でも発揮していただきたい。今後の活躍に期待している」と激励し、21名全員に修了証書を授与した。主催者代表挨拶として梅田利也金属労協事務局長が挨拶に立ち「今我々は変化の大きな波の中にいる。労働組合の果たすべき役割・重要性がますます高まっている。組合の最大の武器は『人』である。組合のこれからを担っていくのはここにいる皆さんである。ぜひ、その気概を持ち続け、さらには次の世代にもその思いをつなげていってほしい」と述べた。その後、ゼミナール担当講師の石田副校長(同志社大学名誉教授)、中田運営委員(同志社大学教授)、上田眞士運営委員(同志社大学教授)、寺井運営委員(同志社大学准教授)が修了生を激励した。受講生代表としての答辞では、第53回級長の全本田労連・水上佑輔中央執行委員が研修期間中の思い出を語るとともに、「ここで出会った全ての皆様への感謝を忘れること無く、強く結んだ友情をつなぎ、それぞれの立場で、自分が今なにをすべきかを考え組合員と家族の幸せの実現の為に行動に移していきます」と今後の決意を表明、「卒業の歌」を全員で合唱し、閉校式を終えた。

最終ゼミ終了後、全員で記念撮影(写真撮影時のみマスクを外しています)