IMFニュースブリーフ
「同盟者選びは慎重に」
ポルトアレグレ・セミナーで、新旧社会運動はどうすればネオリベラル・グローバル化と闘う同盟を結成できるか討議した。

ポルトアレグレ
:ポルトアレグレ世界社会フォーラムでのセミナーで、労働組合・非政府組織・社会運動による最近の同盟の潜在能力(および限界)の検証に着手した。
 「新しい組織」が力をつけ、若者の興味を引きつけている状況を踏まえて、この問題は国際金属労連(IMF)をはじめとするグローバル・ユニオン・フェデレーションのような国際組織も含めて、多くの労働組合の協議事項に盛り込まれている。
 このセミナーには250人が参加し、主催者はNGO「フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス」とフリードリヒ・エーベルト財団だった。議長が指摘したように、新旧組織の多くが、同じようにネオリベラル・グローバル化を拒否したり、世界貿易機関(WTO)を批判したりしている。多くの国々で、各組織が声を合わせて発言し始めている(例えばドイツでは、労働組合運動アタックともう一つのNGOが先ごろ連邦政府に共同声明を提出した)。しかし、旧来の縄張りが今なお存在する。
 マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は、パネリストの先陣を切って発言し、「労働組合は基本的に民主的・代表的だが、NGOはそうとは限らない」と強調した。
 「だが私は、そのような思考でこれ以上分裂していてはならないと主張したい」とマレンタッキ書記長は述べた。「確かに完璧でないNGOが存在するが、労働組合側についても同じことが言える」
 「たとえそうであっても、出身国に関係なく同盟者を慎重に選び、それらの団体が私たちの社会的・政治的・経済的目標に心から打ち込み、民主的な委任事項に基づいて活動するよう保証しなければならない」
 書記長は、労働組合−NGO協力の成功例をいくつか挙げ、これらの同盟を強化しなければならないとの考えを示した。
 また、マレンタッキ書記長は聴衆に、NGO以外にも労働組合に共鳴する組織があることを忘れてはならないと強く促した。
 「つまり、国連制度や、国際労働機関(ILO)、世界保健機関(WHO)、国連貿易開発会議(UNCTAD)、食糧農業機関(FAO)、国連環境計画(UNEP)といった組織だ。私たちは、グローバル・ガバナンスを担当する経済機関が、これらの組織と緊密かつ効果的に協力し始めるべきことを主張しなければならない」
 南アフリカ民営化反対フォーラムのトレバー・ングワン(Trevor Ngwane)氏が、南アフリカ労働組合会議(COSATU)は(同氏の見解では)労働者階級を裏切ったアフリカ民族会議(ANC)とのつながりを断つべきだと力説した。その後の討議では労働組合とNGOの関係から南アフリカ問題に重点が移り、COSATUと南アフリカ全国金属労組(NUMSA:COSATUとIMFに加盟)の代表およびIMF書記長が、ングワン氏の立場に異議を唱えた。
 討議は再び軌道に乗り、聴衆の中の1人が「労働組合は次第に“内部から”自己改革するようになっており、現業労働者が減って非現業労働者が増え、変則的な労働者(パートタイム労働者やインフォーマル・セクター労働者)が標準になっている社会の変化に適応するようになっている」と主張し、大きな賛同を得た。発言者は、この現象を「新しい社会的労働組合主義」と呼んだ。
 シルムコ・ノンドワングNUMSA書記長は、NGOとの同盟を除外しなかったが、自らが代表する組合の方針を以下のとおり実に明確に表現した。
 「労働組合の職場における地位と代表制とを考えれば、労働組合が他の社会運動にリーダーシップを提供しなければならないのであって、その逆ではない」
[2003年1月27日]