IMFニュースブリーフ
ベラルーシの金属労組に対する威嚇が強まる
アレクサンドル・ルカシェンコ・ベラルーシ大統領は、同国のIMF加盟組織2団体の指導部に対する威嚇を再び強めている。
ベラルーシ:アレクサンドル・ルカシェンコ・ベラルーシ大統領は、同国の国際金属労連(IMF)加盟組織2団体、すなわち自動車・農業機械労組(AAM)とラジオ・電子産業労組(REI)の指導部に対する本格的な威嚇を再び強化している。
 ルカシェンコは、ベラルーシに残っている独立労働組合運動を壊滅させてアリアクサンドル・ブクボスタウAAM会長とゲナディ・フェディニッチREI会長を罷免しようと試み、2カ月以内に両労働組合会長に関する「問題を解決」するよう産業大臣に指示した。
 ルカシェンコは、3月27日に開かれた全国・地方管理機関会議で「特定の組合指導者が相変わらず政治に手を出し、国家に対する執念深い反対運動に携わっている」と述べたと言われる。そのあとルカシェンコは、AAMとREIの指導者に具体的に言及した。
 ベラルーシ政府が自由な労働組合権を侵害したつい最近の例として、2002年12月、AAMとREIの総会に先立って当局が組合員に強い圧力をかけ、ブクボスタウとフェディニッチへの支持を取り下げさせようとした事件が挙げられるが、この試みは成功しなかった。
 IMFは、ベラルーシの労働組合すべてを国家の管理下に置こうとするルカシェンコとの闘いにおいて、同国の加盟組織2団体を積極的に援助している。
[2003年4月2日]