IMFニュースブリーフ
インドで5,000万人がストライキ

1947年の国家独立以来最大級とみなされる労働行為が実施され、労働者らが政府の民営化計画に抗議した

 

インド:5月21日、インドで5,000万人に上る労働者がストライキを実施し、政府の国有企業民営化プログラムに抗議した。一部の新聞は、このストライキを「独立以来、我が国で最大の労働行為」の一つと呼んだ。

 抗議に参加した人々は、民営化計画が原因で大量失業が発生すると主張しているが、政府は「インド産業が中国をはじめとする国々と競争できるようにするには労働改革が必要」と力説している。労働者は、一連の計画が国営企業による労働者の解雇や年金基金の預金金利引き下げを認めていることにも憤慨している。

 この1日間のストで官民両部門の全事業活動が急停止し、統括組織であるインド全国労働組合会議(INTUC)がストに反対したインド全国金属労連(INMF)を除いて、すべての国際金属労連(IMF)加盟組織が参加した。

 合同労働組合フォーラムはプレスリリースを発表し、「今年2月の8項目要求書で提起した問題への取り組みが見られない」と述べた。さらにストライキを実施する可能性があるとの警告も出されている。

[2003年5月26日]