IMFニュースブリーフ
ゼネストで打撃を受けるイタリア

組合は年金改革案をめぐる政府との対話を要求している。


イタリア
:イタリアの国際金属労連(IMF)加盟組織3団体(FIOM-CGIL、FIM-CISL、UILM-UIL)は今日、労働組合総連合とともに4時間のゼネストを実施し、退職給付への国家支出を削減するベルルスコーニ政権の年金改革案に抗議した。このストによって、航空会社から病院、金属加工工場からオペラハウスのスカラ座に至るまで、国内のほとんどの施設が閉鎖された。
 労働組合は政府との徹底的な対話を要求しているが、政府は事前協議抜きで年金制度の変更を押しつけようとしている。現在、イタリアの労働者は35年間にわたって年金制度に保険料を支払えば57歳で退職することができるが、改革案は必要拠出期間を40年に延長し、最低退職年齢を男性65歳、女性60歳に引き上げる内容になっている。
 議会は年内に政府案を受け入れる予定で、可決されれば2008年に改革が実施される。
[2003年10月24日]