IMFニュースブリーフ

チョラコールで結社の自由の侵害

このトルコの鉄鋼メーカーは、労働者に組合脱退を強制するために公務員を派遣した。


トルコ:
国際金属労連(IMF)加盟組織であるトルコ金属労組からの報告によれば、鉄鋼会社チョラコール(Colakoglu)では国際労働基準だけでなくトルコの労働法も甚だしく侵害されている。
 トルコ金属労組によると、公証人が組合員の辞表を受け取るために工場に立ち入り、700人を超える労働者が強制的に組合を脱退させられた。そして、この公務員が辞表を集めている間、警備隊も立ち会った。経営側は、同労組が施設内に入ろうと試みたときには拒否していながら、対抗組合に対しては許可するどころか立ち入りを勧めた。
 自分で選んだ組合に自由に加入する労働者の権利に対するこの明白な侵害を受けて、IMFは法務・労働・内務各大臣に書面で抗議した。「この状況が変わらなければ、私たちはチョラコールにおける一連の侵害を国際労働機関(ILO)に伝え、さらなる措置を講じざるを得ない」とIMFは述べた。
 トルコ政府は、1993年に結社の自由に関するILO条約第87号を批准した。
[2004年3月19日]