IMFニュースブリーフ

リパブリカでハンガーストライキ

民営化契約の解消を受けて、労働者はルーマニア政府に圧力をかけ、支払期限がとっくに過ぎている賃金の支払いを求めている。

 

ルーマニア:ブカレストの製管会社S・C・リパブリカSA(S.C. Republica S.A.)で、16人の労働者が4月1日からハンガーストライキを開始し、今日で5日目に入った。
 労働者らは、国際金属労連(IMF)に加盟するルーマニア全国金属労連(U-METAL)の傘下組織マラクサ労働組合(Malaxa Trade Union)に所属しており、リパブリカとの民営化契約が解消されたあと政府が義務を果たしていないことに抗議している。
 リパブリカが企業コンソーシアムに売却されたとき、契約の規定によれば、購入者は工場で活動を再開し、鋼管の生産量を増やし、2002年10月からの総額210万ドルに上る未払い賃金を1年半以内に支払うことになっていた。しかし新しい所有者は、約束をすべて無視し、契約が解消されると労働者への未払い賃金の支払いを政府に押し付けた。
 ブライアン・フレドリックス書記次長はIMFを代表して発言し、次のように述べた。「ルーマニアが欧州連合加盟を控えていることを考えれば、そのような事例は決して世論において同国のイメージを高めるものではない。……私たちは状況をしっかりフォローするつもりだ」。IMFはルーマニア政府に書簡を送り、労働者に有利な解決を強く要請する。
 800人を超えるリパブリカ従業員の大多数が同労組の組合員である。
[2004年4月5日]