IMFニュースブリーフ

ブラジルがアスベスト禁止へ

ブラジル政府は、この鉱物の利用に関する国家政策を180度転換した。


ブラジル:
ブラジルの主要新聞2紙は2004年3月28日、政府がアスベスト禁止を決定し、この物質に関する過去の国家政策・慣行を覆したことを発表した。
 新聞報道によれば、政府高官は「この禁止はまもなく導入され、どのような措置を講じる必要があるか調べるために委員会を設置する」と述べた。
 正しい方向への一つの措置は、ブラジルで植物性の物質を利用してファイバー・セメントを生産する新工法の特許が認められたことである。すでに各社は、この技術を利用して、例えば貯水槽や波形スレートを生産している。
 サンパウロ市は、アスベストとの闘いにおいてブラジルで初めて良き手本を示した。すでに2001年3月、同市議会は建築・建設工事でのアスベスト使用を禁止する法律を満場一致で承認していたのである。
 仕事や家庭でアスベストにさらされると命にかかわる病気につながることが知られており、大勢の人々が死亡し、恐ろしい被害が広がっている。
[2004年4月2日]