IMFニュースブリーフ
スウェーデンのSIFが新協約を締結

同労組は、金属部門の非現業労働者を対象とする新協約の取り決めに成功した。


スウェーデン
:国際金属労連(IMF)加盟組織のスウェーデン事務技術職労組(SIF)は3月31日、金属部門のホワイトカラー労働者11万人の賃金・労働条件に関する新しい3カ年の労働協約を締結した。
 1月1日に交渉が正式に始まったとき、使用者団体は新しい交渉制度の導入を提案した。この制度は、すべての賃金交渉を企業レベルで行い、個々の従業員とその直属の上司との間で取り決めるというものだった。組合側はこの案を拒否し、労働条件に関する現行協約を企業レベルで任意に選択できるようにすることを求める使用者側の案も受け入れなかった。その結果、新しい協約は過去の協約とまったく同じ構造で、同じ制度に基づいている。
 新協約に含まれる主な項目は以下のとおりである
●3年間の全体的増額は最低7.3%である。
●3年間の賃上げは1.7%、1.8%、1.8%(合計5.3%)である。
●各組合員は、3年間に最低220クローナ、220クローナ、235クローナの賃上げを保証される。
●賃金見直しは毎年企業レベルで行い、地方労働組合と会社との間で交渉するものとする。見直し率は少なくとも年間0.5%と推定される(歴史的に見て、賃金見直し率は1.1%から3.5%である)。
●最低賃金を2.7%、2.2%、2.7%(合計7.7%)引き上げるものとする。
●労働時間・年金については、1日の特別休暇、0.5%の特別年金拠出、0.5%の現金給付の三つの選択肢がある(個々の組合員ごとに、あるいは企業レベル協約で決定)。
●追加的「育児休暇手当」を受け取る権利を2カ月から3カ月間に延長する。  協約有効期間は2004年4月1日から2007年3月31日である。
[2004年4月1日]