IMFニュースブリーフ

オーティスで争議が終結

会社側の移転決定を受けてストライキが実施されたあと、IGメタルと労使協議会が労働者のために多額の報酬パッケージを取り決めた。


ドイツ:
ドイツの金属労組IGメタルの報告によれば、エレベーター・メーカーのオーティスで同社の独シュタットハーゲン工場をめぐる紛争が解決した。
 IGメタルと労使協議会は、オーティスがシュタットハーゲンの黒字工場を閉鎖して生産拠点をチェコ共和国に移転する決定を下した結果、失業する従業員360人に多額の報酬を支払うことについて、経営側と合意した。
 この協約によれば、解雇された従業員は以下の権利を与えられる。
●12カ月の訓練
●雇用1年当たり1カ月分の賃金
●賃金5カ月分の一時金
 また実習生も、金属部門の他の工場で会社側の費用負担による訓練を引き続き受けることができる。
 IGメタルによれば、この結果は類似の報酬規定よりも大幅に有利なもので、同工場の金属労働者が実施した5週間のストライキが交渉を打開するうえで役立った。
 オーティスは、エレベーターやエスカレーター、動く歩道、その他の水平輸送システムの製造・設置・修理で世界最大手であり、コネティカット州ハートフォードにあるユナイテッド・テクノロジーズ・コーポレーション(UTC)の完全所有子会社である。
[2004年7月26日]