IMFニュースブリーフ

ジェームズ・ハーディーが交渉を開始

国際的な圧力を受けて、建材会社ジェームズ・ハーディーはアスベスト犠牲者への補償をめぐってオーストラリアの労働組合との交渉に入った。


オーストラリア:
ジェームズ・ハーディーは10月1日、同社アスベスト製品の犠牲者に対する補償方法をめぐって、オーストラリア労働組合協議会(ACTU)およびアスベスト犠牲者代表との交渉を開始した。グレッグ・コンベットACTU書記は、「解決のための基本的枠組みにはかなり早く到達できるだろうが、懸案の問題すべてに取り組むまでには少し時間がかかりそうだ」と警告した。
 交渉開始前に、同社の有罪を証明する司法調査報告の発表を受けて、ジェームズ・ハーディー経営幹部2人が辞任したが、会社にはとどまっている。この調査は、ジェームズ・ハーディーのアスベスト製品の犠牲者向け基金が14億米ドル不足している件を調べ、同社が「人を欺き」、「補償金を支払うに十分な資産を所有している」との結論を下した。
 この最近のいくつかの出来事が起こっている背景で、オーストラリア、オランダ、アメリカで激しい「ジェームズ・ハーディー補償要求」組合キャンペーンが実施され、かつてオーストラリア最大のアスベスト製品メーカーだった同社に対し、同社製品への曝露が原因でアスベスト関連疾患にかかった人々に対する道徳的責任に真正面から取り組むよう圧力をかけている。
 オーストラリア証券投資委員会は、同社の取引に関する調査に乗り出した。司法調査の結果は、現在ジェームズ・ハーディーが利益の大部分を上げているアメリカの証券取引委員会にも転送された。
 シャラン・バーロウACTU会長は、これまで支援してくれた人々に感謝し、「国際的な抗議行動は、ここオーストラリアにおける私たちのキャンペーンによって意識と関与を深め、現在進められている交渉にジェームズ・ハーディーを同意させるうえで非常に重要だった」と述べた。
 ジェームズ・ハーディー補償要求キャンペーンの全容については、IMFウェブサイトのキャンペーン・ハブページ(www.imfmetal.org/jameshardie)を参照のこと
[2004年10月6日]