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新しいILO鉄鋼業安全衛生規範

7日間に及ぶ厳しい交渉を経て、新しいILO鉄鋼業安全衛生行動規範が取り決められた。


ジュネーブ:
国際労働機関(ILO)は2005年2月1日〜9日に会合を開き、新しい鉄鋼業安全衛生行動規範を考案した。旧規範は1983年に作成され、新版が遅れに遅れていた。
 このILO規範は、鉄鋼業の安全衛生に関するベスト・プラクティスの指針となり、労働組合が国内レベルで安全衛生への取り組みを立案する際に利用できる国際文書として役立つ。この会議には、政府、使用者および組合から参加者が集まった。労働者グループは、イギリス、ドイツ、南アフリカ、ロシア、日本、アメリカおよびブラジルの国際金属労連(IMF)加盟組織で構成された。
 カナダ、オーストラリア、スペイン、メキシコ、ロシア、ドイツ、ルクセンブルクからの代表を含む使用者グループは、このプロセス全体に対して非常に否定的な姿勢を示した。
 ロブ・ジョンソンIMF安全衛生担当部長は、この交渉についてコメントし、鉄鋼業で死亡者数が増えている時期にあってなお、使用者は旧行動規範ですでに確立されていた原文の受け入れを拒否していた、と述べた。「使用者にとって、国際協定の包含、使用者の義務、環境すべてが異論のある問題だった」と同部長は語った。
 「労働者グループの技術専門家の懸命な努力と専門知識のおかげで障害が克服され、最終日に新しい規範について合意した」と、ジョンソン部長は述べた。新規範は準備ができ次第、ILOウェブサイトで発表される。
[2005年2月12日]