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LISIエアロスペースで労働者がスト決行か

トルコの自由貿易地区にあるLISIエアロスペース工場でビルレシク・メタル・イスに加盟する労働者は、「新しい労働協約が締結されなければ、4月28日(木曜日)にストを決行する」と迫っている。


トルコ:
イズミルのエーゲ海自由貿易地区にあるLISIエアロスペース工場の労働者は、労働協約をめぐって進行中の交渉において経営側が労働側の要求に応じなければ、4月28日にストを実施する予定である。
 イズミル工場は、エアバス、ボーイング、エンブラエル、ボンバーディア、UTC、SNECMA、ゼネラル・エレクトリック・エアクラフト・エンジン(GEAE)に、航空宇宙機用ファスナーを供給している。同社は、イギリス、フランス、トルコ、ドイツ、アメリカで活動する国際企業グループ、LISIエアロスペースの一部門である。
 IMF加盟組織ビルレシク・メタル・イスは、2004年6月にイズミル工場で組織化に着手し、2004年10月には承認に十分な組合員数を獲得した。工場の平均月給は300ユーロで、過去4年間、賃上げが行われていない。この工場には175人の従業員がおり、120人が同労組に所属している。
 労働者は、経営側が低賃金を提示し、以下の要求を強く主張していることに抗議して、ストを決行する予定である。
●組合に加入していない労働者に報奨金を支給する。
●トルコの労働法に違反して、フレックスタイム制(公休日の労働を含む)を導入する。
●組合と協議せずに集団解雇を実施する権限を得る。
●新しい協約を締結の日から発効させることにより、労働者の団体交渉権を承認しない。
 このままストライキが実施されれば、初めて、この種の行動がトルコの自由貿易地区で起こされることになる。トルコ政府は今年初め、これらの地域でのスト禁止規定を廃止した。
[2005年4月25日]